近況報告 by B

ご無沙汰しております!!Bでございます。

数か月間、このブログを放置しており申し訳ございません!!日常の瑣事に惑わされ、書こうか書こうかと思いつつ、徒に時間のみが経過し、今に至った次第でございます。m(_ _)m

正直言いまして、このブログ執筆も、書いては推敲して書き直したりして(まぁ、それでも誤字脱字や、変な言い回し等は後を絶ちませんが・・・)、まぁまぁ時間がかかりますので、もう手が回らないので「断筆宣言」しようかとも真剣に考えておりましたが、先日のJSCRSや何らかの会で、Bの正体を知っておられる複数の先生方から、「楽しみにしてるし、書いてよ〜。」と言われましたので、一念発起して筆を取った次第でございます!!

さて、久々に政治の話から始めたいと思います。

先日の東京都議選での自民党惨敗、都民ファースト大躍進を受け、一気に反自民・安倍降ろしの機運が高まってまいりました。まぁ、今までの数年間が異様なほどに順風で来過ぎた反動もあろうかと思います。

豊田議員の「このハゲーッ!!」は申し開きのしようもないですが、森友問題・加計問題・稲田防衛大臣失言問題に関しては、もう少し上手く立ち回ればここまでのダメージに至らなかったと思います。元からマスコミは反安倍でございますから、「打落水狗」(水に落ちた犬は叩け)の中華圏ことわざの通り、待ってましたとばかりに、連日手を変え品を変えて民衆にアッピールし、安倍自民の人気失墜に成功いたしました。

東京以外の地域で放送されている「そこまで言って委員会」等の番組では反安倍・安倍擁護含めての公正な報道を見ることが出来ますが、そういう番組は稀有であり、ほとんどの番組では、どのチャンネルをひねっても、同じようなコメンテーターが同じようなコメントを言い、金太郎あめのような番組構成で、連日、バッシングを繰り広げました。このブログで何度も指摘しておりますが、マスコミ改革は日本の民主主義を考えると必須ですね。そういうチャンネルもあってよいと思いますが、そうでないチャンネルも無ければ不公平です。

船越英一郎松居一代夫妻の離婚問題事件が都議選前だったら、こっちの方が面白いので、また変わっていたような気がします。(^^;)

何はともあれ、安倍首相にとってはここが正念場でございます。

自民党内では、ポスト安倍を狙う石破氏や野田聖子氏などから、突如として異論が噴出してまいりました。権力闘争と言うのは、はたで見ていると面白いですね〜。

安倍首相及び、心ある日本人の悲願である「憲法改正」に関しても、「なんでそんなに急ぐのか」とマスゴミは、何が何でも改正させないという強い決意を滲ませ、地道に得意の印象操作にいそしんでおりましたが、安倍政権の支持率低下を受け、「時間を区切って議論するのは不適切」と数々の政治家からマスゴミに雷同する意見が出てまいりました。

しかし、学会発表でも論文でも時間が区切られてなければ、完成しませんよ。夏休みの宿題も然り。と言う訳で、特に自民党内からこのような発言をしだした面々は「選挙の事だけを考えてるやる気がない面々」ということですね。小泉元総理なら、これを逆手にとって抵抗勢力のレッテルを貼り、大勝負に出るかも知れません。まぁ、裏切り者には今、言いたいことを言わせておいて、また支持率が回復してきた暁には冷や飯を食らわせれば良いでしょう。

孟子の言葉にある「自ら反(かえり)みて縮(なお)くんば、千万人と雖も、吾往かん。」(自分の心を振り返ってみたときに自分が正しければ、たとえ相手が千万人であっても私は敢然と進んでこれに当ろう。)の気概を持って、安倍首相には強い気持ちで立ち向かってもらいたいと思います。

もう少しだけ、政治の話を・・・。

先日、塩野七生氏の「ギリシア人の物語」を読みました(全3巻中2巻まで。3巻は現在執筆中で未発売)が、完全民主政のアテネの栄華と盛衰をまざまざと見せつけられました。

アテネの民主政の特徴は、大金持ちも貧しい人々も同じ一票を有し、民衆が政治の方向を多数決で決める代わりに、民衆それぞれに義務があり、いざ戦争の時はいとわずに戦場に駆け付けます。市民=兵士であり、全員に議決権を与える代わりに大量の兵士を供給できたわけでございます。かのソクラテスも従軍しております。

また、多数決で敗れた側の、考えの違う人々も、決まった意見には絶対に従わねばならないのが当然でありました。それで一丸となって覇権を手にしたわけですが、没落のくだりになると、今度は扇動者(デマゴーゴス)達が民衆の支持を受けるようになります。近い未来しか考えない民衆にとって、耳障りの良い事ばかりいう扇動者が力を持つと一気に国家は衰退に向かいます。民主党が政権を握ったあの時代の悪夢が頭をよぎりますね。

民衆の劣化→政治家の劣化が国家の劣化に即決するので、ある意味、民主主義国家は下り坂に入ってくると崩壊が早くなる政治制度と言えるかも知れません。所詮、民主制の元祖であるアテネが覇権国としてブイブイ言わせていた期間はたかが100年くらいです。非民主主義的なライバル国であるスパルタに敗れ、覇権を失うことになります。目先の生活や目先の利益しか考えられない国民が多数派を形成してしまうと、一気に滅亡に向かってしまうのが民主主義の欠点と言えると思います。最近の、日本に限らず、欧米も含めて、従来の大手マスコミは民主主義を崩壊させる方向で国民たちを誘導しているように思えてなりません。

後の覇権国となるローマは、アテネの事もめちゃくちゃ勉強してますから、寡頭政を選択しました。

現在、トランプ大統領の登場により、民主主義の弱点が露呈し始めております。逆に、中国・ロシア・北朝鮮の半独裁国家がデカい顔でのさばっておるわけですから、時代の変わり目と思われます。今から100年後には、再び新しいモデルの「寡頭政」が主流になってるかも知れませんね。


さて、本業の方でございますが、ボチボチやっております。

これまでも年々増えていましたが、今年に入ってから多焦点IOL希望症例が更に増え、当院は全例、VERION+LenSx+ORAを使用したFLACSでやってるために手術時間が長くなっております。通常の白内障手術は10分刻みで予定を組んでおりますが、FLACSの場合はレーザーからフェイコへの移動時間も含め、1例20分取っております。

先日、とあるclosedの会でぶっちゃけの発表を行いましたが、その際にデータを取ってると見事なほどに、これまでのマニュアルでやっていたcat opeと比べて有意差が出ないんですねぇ・・・。(ToT)

ただ、術1か月以上の自覚視力で、当院FLACSのほぼ半数が-0.25〜0の屈折であり、約75%が-0.5〜+0.25Dになっております。

と言う訳で、レーザーによるCCCがそれに寄与しているかは何とも言えませんが、VERIONやORAを駆使することによって、有意差は出ませんが、少しずつ真のemmmetropiaに近づけていってるというイメージでしょうか。

ORAに関しては、当然、狙い屈折度数率100%になるわけではありません・・・。ズレる時もあります。ただ、通常のSRK/T式やHaigis 式を使っての術前予想にORAの予想を加味することによって、95%だった的中率を96%や97%に上げるというイメージです。

ORAで術中に測定しながらTORIC IOLの位置を決めることは、非常に有用であると断言できます。ただ、VERIONのみで位置を決めていた症例と比べるとかなり時間と手間がかかります・・。正直言いまして、ただえさえ患者サービスになっている保険診療のTORIC IOL症例では使う気がしませんねぇ。しかしながら、TORIC Multi IOL、TORIC ICL等、自由診療系のTORICレンズに関しては絶大なる力を持っております。そのようなオペの多いクリニックには必要なマシンであると思います。

また、ORAでTORIC位置決めをやっていると、特にA'社のTORIC IOLは、どれだけ一生懸命位置を決め、ほぼ乱視矯正が出来たと確信した症例でも、翌日にレンズが動いて、結局乱視があまり矯正されていない症例もあります・・・。これは非常に空しいですねぇ・・。

焦点深度拡張型のnew conceptのMulti IOLは、まだ使い始めて日が浅いので何とも言えませんが、患者さんに、近見視力が大したことないことを理解さえして頂ければ使いやすいIOLであると感じます。今後、十分に市場が拡大していくのではないでしょうか。

そんなこんなで、日々格闘しながらやっております。(^^;)

LASIKやICL等の屈折矯正手術系は、元々の数が少ないので何とも言えませんが、微増と言った感じです。

以上、近況報告でございました!最後までお読みいただき有難うございました!!(^^)