2.2mm角膜切開+A'社21Gチップ使用時の感想 by B

本日は、初オペ日でございます。特に今年は、手術の間隔が2週間以上開いたので、非常に最初は緊張しました!!

プロ野球のピッチャーが、登板間隔があくと調子が出ないということをたまに聞きますが、私くらいの技量の術者(もちろんヘッポコという意味で)だと、ピッチャーと同じく、立ち上がりは調子が出ませんでした。指先や空間の感覚が非常に大事でありますので、しばらく振りの手術だと、色んなところが気になってしまいます。数例こなしていくうちに、徐々に感覚が取り戻せましたが、まだ完全ではないですねぇ。

本当は白内障が11件入っておりましたが、1件は身内の不幸で延期(キャンセル?)、もう1件は、来院されず、職員が連絡しても電話がつながらないということで、結局9件になってしまいました。いずれも仕方がないとは言え、新春早々、験が悪いですねぇ。

2.2mm角膜切開+A'社21Gチップを標準装備としてから、数か月経過し、本日、ほぼ確信めいたものを持ちましたので報告いたします。

本日、たまたま同程度に硬い核(grade3.5)が2つありましたので、1つを20G、もう1つを21Gで行い比較してみたところ、明らかに20Gの方が手術時間も短くスムーズなオペが出来ました。結論から言いますと、grade3以上の硬い核に関しては、21Gチップはやや不得手でございますね。grade4クラスになりますと、21Gチップでは、実質フェイコ時間が2分近くになってしまうこともあり、明らかに20Gチップでオペをした方が効率的だと思います。まぁ、当然と言えば当然なのですが・・・。

所詮、切開創では0.2mmの差なので、今後、grade3以上は20Gチップでやりましょうかねぇ。あくまで、2.2mm切開にこだわるなら、A'社純正の21Gストレートチップではなく、フレアタイプの他社チップ(確かサイメンデザイン社であったような気が・・・)を試してみても良いかもしれません。コストをかけてまで、0.2mmにこだわるかどうかですが・・・

grade2程度の柔らかい核ならば、全く問題ないので、2.2mm角膜切開+A'社21Gチップの標準使用で問題ないと思います。

年末に2.2mm弧状ブレード(実質角膜切開直線幅は2.0mm)+A'社21Gチップの組み合わせで試してみましたが、iMicsは勿論、IQも問題なく挿入できたので、医原性乱視減少にとことんこだわりぬくなら、この組み合わせでも良いかも知れません。

本日はあっさりと、以上でございます。