謀略について by B

昨日、民主党の小沢代表の公設第一秘書が企業献金の疑いで逮捕されたとのことで大騒ぎになっております。

民主党サイドは国策捜査や謀略の可能性があると述べておられます。一方の自民党サイドは思ったより静かな感じです。これ、逆の立場、つまり麻生総理の公設第一秘書が逮捕ということであれば確実に真偽の判別を待つまでもなく総裁から引きずりおろされるでしょう。

マスコミの論調は、「自民も同様に献金を受け取っているから、ここで一気に攻めることができないのだ」という論調のようです。

謀略説としては、「選挙で惨敗濃厚の自民党が起死回生を狙って仕掛けた」と考えることも出来ますが、やはりアメリカによる謀略と考えた方が面白いと思います。

先日、クリントン国務長官と小沢代表との会談の際、小沢代表がツレなくしたことが、一部で「一国の総裁を狙う人間としては非常識」と非難されております。また、「日本が一定の役割を担うことにより、在日米軍は第七艦隊のみで十分」発言もありました。これも「日本の軍事力の増強っちゅう意味かい!!」とマスコミから叩かれてます。

このへんの小沢代表の態度や発言は、小沢政権になった際、「従来と同様の親米ポチ政権ではないぞ」というメッセージがこめられていると思われます。で、アメリカが小沢を潰すために謀略をしかけたと・・・。

謀略論で行くと、太平洋戦争や田中角栄ロッキード事件アメリカの謀略と一部で言われておりますし、先日の中川大臣の酩酊会見も一部でそう言われております。僕などは素直で信じやすい人間ですので、「さもありなん。」と思うのですが、「そんなん信じるって馬鹿だね〜」という人が大多数のようです。

しかしながら、全くそんなもんはないと信じる人の方が能天気のような気もします。大昔から政治の世界と外圧とは無関係ではありえません。

蘇我氏物部氏の争いは、当時日本に入ってきた新宗教である仏教を信じるか否かの争いでしたが、これなど権力欲まみれの蘇我さんが、心から仏様を崇拝していたわけではなく、背後には仏教を広めたい勢力からの後押しがあったのでしょう。

幕末もイギリスが薩長を支援し、フランスが幕府を支援していました。ベトナム戦争朝鮮戦争ソ連アメリカがそれぞれ背後で糸をひいていたように。

日本が太平洋戦争(大東亜戦争)で敗北を喫した後は、明らかにアメリカの属国になっているので、宗主国であるアメリカが日本の政界を裏で色々いじくるのは大いにあり得ると思います。

私は思想的には右寄りの人間ですので、民主党政権を諸手を挙げて待望している人間ではないです。民主党政権の場合、あのフクシマミズホさんの社民党が連立与党になるというのは、ちょっと堪忍してほしいです。

ただ、保守派が台頭してくると、色々足を引っ張られて失脚する自民党政権を見ていると(安倍首相の時のバッシングは凄かった・・中川大臣も保守派の期待の星だった・・・)、一回、あの小沢一郎さんにやらせてみたいとも思っております。(麻生さんは、保守派のくせに、皆に好かれようとして信念を曲げたっぽいので、残念ながら器ではなかったようです。)

このアメリカ謀略論で行くと、最近アメリカのやり方にイチャモンをつけまくっている自民党の鳩山総務大臣も、近いうちにやられると思いますが、どうなりますことやら。