女医さんの問題について by B

僕が大学に入学したとき(平成5年)はだいたい4割くらいが女性でした。どこの医学部も似たり寄ったりで3割〜4割が女性だったのではないでしょうか?

その後低空飛行ながらも何とか留年せずに卒業し、そのまま出身大学の眼科教室に入局しました。同期10人中男性3人、女性7人という布陣でした。

今はどうなっているかわかりませんが、当時、学生たちの間では、「眼科は人も死なないし、夜中の急変もないし、ラクだから女性向きだ。」みたいな風潮があったと思います。あと、「眼科=白内障手術、コンタクトレンズなどで儲かる」という図式が成り立っており、外科志望の同級生などからは、何となく「QOML(quality of my life)や金を優先する」みたいな感じで見られて、少し嫌でしたね〜。

現在、7人の女性同期生を見渡してみると、独身3人・既婚4人。

既婚者のうち1人は旦那さん(内科Dr)の海外留学について行っております。あとの3人は子育てをしながら非常勤で週に何回かは働いていると思います。

独身3人のうち1人は美容系のLASIK専門クリニックの非常勤医師、あとの2人は基幹病院で常勤医として働いております。

勿論、私以外の男2人は常勤医として働いております。

という訳で、現時点で10人中常勤医としてバリバリ働いているのは、男3人、女2人の計5人。半分でございます。

例えばの話ですが、私の同期の常勤率をそのまま学年全体に当てはめてみますと、同級生100人中女性40人。

女性現時点常勤人数 40×2/7=約11.4 男子60人とたすと100人いた医者の卵が70人強になっておるわけであります。医師不足の原因の一つに女医の増加が挙げられるのは否定しようのない事実でございます。

なぜこういう事になるかと言いますと、それは火を見るより明らかであります。結婚及び出産という女性としての一大ビッグイベントがあるからです。独身女性の常勤率の高さ(2/3)を見れば、結婚も出産もしなければ男性と変わらずに働き続ける確率は高いに決まっております。

女医になったから、「結婚するな!」「出産するな!!」というのは余りにも人権無視でございます。で、「女性にも働きやすい職場環境を!!」という話になってくるわけでありますが、正直、医師と言う職業柄どんなに職場環境を良くしても根本的な解決にはならず、また新たな問題が浮上してくるに決まっております。



本当は今日完成するつもりでしたが、忙しくて、じっくり書く時間がなくなっちゃったので、続きは明日書きます。