女医さんの問題 by A

B先生の問題提起を受けて、私も書いてみたくなりました。B先生は予想通り、辛口の意見になりましたね。そのお気持ちも分かります。同期に無視できないほどの数の女医軍団がおり、卒後10年を経てもなんちゃって医師(失礼!)が多い現状を見てしまっているからです。 

理想と現実のはざまで悩む女医さんを大勢見てきました。私の意見としては、託児所の充実や育児休暇などの支援があっても、女性が家庭生活を営みつつ、まともな医療を続けるのは難しいと思います。

それだったら男は何故出来るの?男女差別だ!との声があがりそうですが、これは差別でもなんでもありません。太古の昔から男女には役割分担というものがあります。男が狩をし、他部族と戦い、安定させた社会の中で、女が家庭を営んできた歴史があります。

自分に多少の病気、怪我があっても戦いを休むことはできません。休んだとたんに相手に切りつけられて終わり。手術も同じようなところがあります。緊急の患者さんは待ったがききません。それでなくても、いまどきの患者さんはワガママです。こちらの事情におかまいなくなんとかしてくれと言われます。これに対処するには男性ホルモンの助けが必要です。

何でも話し合いで解決しようとする女性的な考えだと、手術に入る前の治療方針からどうどうめぐりの議論をしてしまうことがあります。話がちっとも前に進まない。「それだったら、もうここでは治療していらん!」と患者さんに怒られることもしばしばです。(当院の女医さんでよくある例です・・)

ということで、女性が医師として医療行為を行うというのは、無理があるといいますか、自身の性質、考え方、行動パターンとは異なったものが要求されるということになるのです。高校生の時はこんなことは分かりませんから、成績だけで医学部を志望することになってしまいます。同じ医療職でも女性ならば、薬剤師、看護師、検査技師などのほうが向いています。

そうは言ってもすでに大勢の女医さんがおられます。医師の仕事の中でも女医さんに向いたことといえば、リスクが少ない検診のような仕事です。眼科では手術をしない一般眼科開業がそれに相当しており、コンタクトケアを含め、羨むばかりに盛業中の女医が大勢おられますね。

リスクを取る医療は男性が担当。動かしがたい真実です。男性医師はそうと知りつつ、知らないふりをしながら、女医をたててなんとかうまくやっていくしかありません。これを女尊男卑というなかれ。女性にはいろいろと世話になっているからには、これくらい目をつぶらないと、男とはいえませんものね。