レーザー照射時のムラ・・・ by B

毎週一回は出身医局のサテライトクリニックでLASIK等屈折矯正手術の勉強をさせてもらっております。行き始めて早、丸2年目が経過し3年目に入っております。やることは手術助手および、執刀で、そちらで外来をやっているわけではなく、術前術後患者さんのfollowはしておりませんので、屈折矯正手術に関する知識は長いことやっている割には増えてないような気も・・・。

手術はお陰さまで問題なく行えるようになり、当院の患者さんでLASIK希望の方は、そちらで私が執刀するという形が出来上がってまいりました。

が、しかし!!ついに当院から連れていった患者さんで術後視力不良の方が出ました・・・。

先週の執刀です。手術はフェムトセカンドレーザー(IntraLase LASER:AMO社)でフラップを作成し、VISIX(AMO社)でエキシマレーザーを照射しました。自分的には手術した日は、全く問題ないと感じており、患者さんにも「問題なくできましたよ!」と説明しておりました。

ところが・・

術翌日、片眼は問題なく1.0でているものの、もう片眼は0.6(n.c)とのこと。本日術1週目でも同様でした。レフ値はS+4.00 C-4.00!!という恐ろしき値・・。

いつも私を指導して下さる、先生曰く、

「レーザー照射時に涙がたくさんでており、照射部に濡れているところと濡れていないところがあって、均一にレーザーが当たっていなかった事が原因では」

とのこと。早速、DVDを見直してみると、確かに、上方部分(術者から見て手前、ヒンジ側)にレーザーを照射している時は、光が青っぽくなっており、一回、私も水分を拭き取っているのですが、それ以上にジャバジャバ涙が出ていたようで、照射終了直後、上方部分が少し濡れておりました・・・。動画供覧したい所ですが、自院での手術ではないため、控えておきます。

しかし、たかだか涙でそこまでの視力低下を引き起こすものなのかどうか・・。角膜も特記所見はなかったそうです。

本日も私は手術に入っており、1週間検診の患者さんの診察はしていないのですが、

「少し見えるようになってきた。ただ、パソコンの時はしんどい」

と仰っており、別に怒ってはいなかったそうです。

時間が経てば回復することを祈るばかりです。矯正視力が出てくればタッチアップも可能ですが・・。

本日のオペでは、レーザー照射時にスポンジで水分を拭いまくっていたことは言うまでもありません。明日氏神様の所に行って参ります・・。