IOL決定の際の気苦労 by B

昨日のオペは11件でした。最初はブーブー言いながら使っていたIQも、慣れてくると段々快適になってきております。ただ、数年後、うち何例かはキツいグリスニングを生じるのでしょうね。HOYAのワンピースIOLの値崩れを待っている今日この頃です。

前回も書きましたように、乱視用IOLが登場し、IOLのバラエティーが富むこと自体は歓迎ですが、術前IOL決定の際に気苦労が増えたことも事実です。

昨日の術前説明会に来られた患者さん(初診)は、オートケラトの角膜乱視が約-3D、IOLマスターの角膜乱視が-0.87D、角膜トポグラフィーでは、睫毛がかかったようで、きれいにとれてませんでした・・。強主径線は180°でしたが、こんなに機器によって差が出ればちょっと乱視用IOLを使用するのは躊躇います。IOLマスターの方が正しければ通常のIOLでも良いですし。という訳で、乱視用IOLを使用するならば、もう一度来院して頂いて、再検査したい所です。乱視用IOL登場以前ならば、IOLマスターを信用して、何の憂いもなく手術をしていたと思います。

また、例えば眼軸長に自信がない場合は、手術当日にもう一回IOLマスターを再測定して・・という事はしょっちゅうやってますが、乱視用IOLの場合はケラト値の正確性もポイントです。各IOLパワーによって、T3、T4、T5と3つの選択肢がありますので、場合によってはそれぞれバックアップで準備しておきたい所です。

非球面IOLに関しては、私は黄斑変性もしくは黄斑疾患のある患者さんは除外するようにしております。非球面の場合、黄斑部にピンポイントで焦点が合うコンセプトですので、すこしERMが張っているような患者さんならば、ぼんやりと焦点が合う球面IOLの方がより適しているような気がします。あと眼軸長が25mm以上の症例も収差がそんなになかろうということで、球面IOLにしています。

気にし過ぎでしょうか??乱視が0.5D以上あれば非球面もへったくれもないとも言われますしね〜。

あと、困るのが、他院で片眼手術された場合のもう片眼オペ希望の時です。クリアーレンズ挿入眼か、イエローレンズ挿入眼かを散瞳下で見極めます。これが、外来が混雑している時、ついカルテ記入を忘れてしまうことがあるんですね〜。

かつて2回ほど、片眼クリアーレンズ挿入眼にイエローレンズを挿入して、「何か見え方が違う」というクレームを受けたことがあります。もちろん、「気のせいですよ!」と軽く流しましたが・・・。

ところで、昨日の党首討論麻生首相が「民主党の集まりで、日本国旗日の丸を破って民主党旗を作成した」事実を暴露し、鳩山さんが謝罪する場面がありました。

勿論、僕などは「なぬ〜っ!!けしからん!!」と憤慨する訳で、昨日夜のテレビニュースでどのように報道されるかを注目しておりました。

これが案の定、ほとんど触れません。むしろ、鳩山さんが消費税問題で「イエスかノーかでお答えください!」(←こういう攻め方って一番ズルイですね。鳩山さんらしい。)と攻めてる場面ばかり映ってました。あと、最近、政権与党になれそうで調子に乗りまくっているフクシマミズホの核廃絶発言などが多かったですね。

今朝の産経新聞では勿論大きく触れてますが、朝日新聞では見出しなしで、チョロリと書いてあるだけです。

民主党応援派の植草一秀教授のブログ植草一秀の『知られざる真実』などでは、悪徳ペンタゴンと称して、「政治屋や悪徳官僚と癒着した御用メディアが政権交代の風を消し去ろうと必死に画策している」と主張しておられますが、これは納得できません。どう考えても、メディアは左寄りで、自民党をなじり、民主党を応援してますよ〜。電通が黒幕です。

脱官僚に関する議論では、たけしのTVタックルなどで威勢よく民主党議員が吠えておりました。しかし最近、政策についての論争が深まるにつれて、どんどん馬脚があらわれて来ました。かなり社民党に近いスタンスの政党ですね・・・。小沢さんは政権奪取したさの余り、悪魔に魂を売ってしまったようです。もうあの保守の星として輝いていた小沢さんを求めてはいけないのかも知れません。

最新のリサーチでも民主圧勝の予想ですね。非常にこの国の行く末を憂慮しております。ただ、診療報酬に関しては、どこの政党も上げると言っているので、眼科は少なくとも現状維持、あわよくばプラス改訂が望めそうですね〜。