アルコンのReSTORユーザーズセミナー by B

昨日は日帰りで東京のペニンシュラホテルでの上記セミナーに出席してきました。

本当は、子供たちの夏休み中の土日ということで、この会合にかこつけて、前日から家族で東京見物に行こう!という作戦でしたが、子供の習い事(拳法)の昇級試験があるとかで、子供が行かないと言いだし、参加するとアルコンサイドに伝えた手前もあり、図らずも単騎、日帰りで行く羽目になってしまいました・・。

内容は、アルコンの社長さんだと思いますが、フェイコチョップ永原先生に風貌の似たアメリカ人のおっちゃんが開会の言葉で、「乱視矯正+多焦点のスーパーIOLを出すので、もうしばらく待っていてください!」と仰ってました。この勢いなら数年後に登場しそうですね。

確か昨年は「スタートセミナー」みたいな感じだったような気がしますが、今年はユーザーズセミナーと銘打ってるだけあって、実際困った症例の提示が多かったです。

フロアーの先生方が歓談している話を、こっそり耳をダンボのようにして聞いていると、「自分は適応を厳しくしているから、今のところ全員満足だ!!」と意気揚揚と自慢げに話しておられる先生もおられましたが、おおむね、私Bと同じように何例かやってると、不満症例を抱えているというのが現状のようでした。出席者はだいたい10〜20眼くらいの経験者が多数とのことでした。びっせん先生はマルチIOL使用率が50%とのこと!!これは驚愕の数字ですよ・・。

不満症例は、

  • 80歳以上の高齢者は危険
  • 小瞳孔症例は危険
  • 50歳代の比較的若年者の片眼例はもう片眼の良い方と比べて、凄い不満をいう場合がある

とのことでした。まあこのへんもそういう症例で問題ない方もたくさんおられますし、なかなか難しいですね。当院は比較的若年者の片眼手術が多かったのですが、皆さん満足しておられました。

とは言え、単焦点への入れ替え以来、凄くモチベーションが下がっておりましたが、また若干やる気が湧いてきました。何とか年内の先進医療認定を目指してやっていきます。ガっついて勧めるつもりは毛頭ございません。



本日も乱視用IOL1例使用しました。今回は-1.5Dくらいの倒乱視症例です。明日の結果が楽しみです。

セミナー休憩中の雑談で少し小耳に挟みましたが、乱視用IOLを、どこかの先生はほぼルーティンで使用しておられるとのこと。とにかく、倒乱視が少しでもあれば、過矯正で直乱視になっても、そんなにダメージはないし、年齢を経て倒乱視が強くなる可能性もあるのだから、全然OK!という論法のようです。

コスト上、眼科手術開業医ではないのは明らかですが、いやはや、アグレッシブな先生ですね・・・。