マスメディアの頽廃 続き by B

元フォークグループ「ザ・フォーククルセダーズ」の加藤和彦さんが自殺されたそうですね。

帰って来たヨッパライ」は、僕が生まれる前の曲ですが、団塊ジュニア世代でも知っています。幼稚園〜小学校低学年くらいまで、良く流れていた曲です。

当時、歌詞の内容は良く分かってませんでしたが、あの変な声色が子供心にコミカルで非常に印象深かったです。改めて聞いてみると、落語の「じごくのそうべえ」に通じる、なかなか味のある歌詞ですよね〜。

そういえば、僕が飲みに行った時に歌う曲はR35の曲(1980〜90年代)ばかりですが、その時まだ生まれていなかったと思われるホステスさんたちも皆知っております(まあ商売柄かも知れませぬが・・)。名曲は時代を超えるという事ですね、加藤和彦さんのご冥福をお祈りしております。今頃、天国で酔っ払っておられるのでしょうか・・・。


さて、マスコミ論の続きでございますが、先日、三橋貴明氏の「マスゴミ崩壊」という本を読みました。

マスゴミ崩壊~さらばレガシーメディア~

要するに、この本に触発されて、前回・今回のブログのネタとなっているわけでございます。

普段、私Bがマスコミに対して、疑問に思っていたことをそれなりに説明してくれました。なかなか良著だと思います。ただ、意識的なのかはわかりませんが、本当の根っこには触れていない所が不満ではあります。

この本は、毎日新聞WaiWai変態報道事件毎日デイリーニューズWaiWai問題 - Wikipediaをテレビ・新聞などのマスメディアが意識的にほとんどゼロと言っても良いくらい報道しなかった事実から始まります。

このブログをご覧になられているような方々は多分、この事件をご存知かと思いますが、もしご存知ない方は一回調べてみてください。ほんまに洒落になってない事件です。日本を徹底的に貶めたい勢力の悪臭が漂ってくるような事件です。

普通の競争社会であれば、毎日新聞社がそのような不祥事を起こしたのであれば、好機到来とばかりに他社はガンガン攻めるはずです。しかしながら、朝日も産経も読売もNHKも素知らぬ顔で、他のどうでも良いことばかり報道しておりました。

詰まる所、彼らマスメディア業界は競争があってなきような最後の護送船団業界であり、皆、仲間なのです。

彼らの共通の敵はネットです。産経と朝日などは報道内容でたまに喧嘩しておりますが、あんなものは兄弟喧嘩のようなもので、ネットという共通の敵に対してはスクラムを組んで立ち向かってきます(=報道しない)。

マスメディアはスクラムを組んで、今まで色々な業界に罵詈雑言を投げかけてきました。我々医療業界も10年ほど前まではボコボコにやられましたし、食品業界、建設業界も然り。まあそれが仕事と言えば仕事なのですが・・、しかし、自らの業界だけは徹底的に守り抜こうとします。

捏造報道・虚偽報道を行っても、その会社が倒産することはなく、いけしゃあしゃあと高給を食んでおります(マスメディア業界勤務者は年収1000万円以上がゴロゴロいます。それを国民に周知すると嫉妬の矛先が回ってくるので、雑誌社も含めて言論統制を敷いております。金持ちの象徴のように矢面に立たされる医師、特に開業医は迷惑千万でございます)。そして何かあっても最終的には「言論の自由」という錦の御旗を最終的には振りかざせるのです。

しかしながら、時代がもう、これまでのマスメディア的な在り方を徐々に認めなくなってきました。各社、広告収入が激減して経営が揺らいでいるのはご存知の通りです。特に、民放のビジネスモデルはCMを見てもらってナンボであり、視聴率を上げることによって企業から高いスポンサー料を貰います。しかし、ウチもそうですが、今やHDに番組を録画しCMはスキップして夜、酒をチビチビとすすりながら、視聴します。そんなことは企業サイドは百も承知なので、CM料もかなり下がっており、むしろネット広告へ比重をうつしている所が成功しております。

新聞も然り。押し紙問題新聞販売店 - Wikipediaが発覚し、各新聞社の発行部数たるもの、昔のプロ野球の観客数と全く同じで、嘘八百だったことが判明しております。押し紙を含めた部数で広告料とか決めていた訳ですから、詐欺でございます。そして、自らの身を守るために、この事件もほとんど報道しませんが、賢明な国民は知っております。新聞チラシ広告は私もコンタクトレンズ絡みで年に何回か出しますが、凄い勢いで値下がりしてます。

この本の趣旨は、「マスコミはこれまで、一種の情報統制(彼らが報じなければ、一般国民は知る由がない)で社会をコントロールしてきたが、ネットの出現により、その無謬性は崩壊した。既存マスメディアは緩やかな死に向かっている。護送船団化している各種規制(この本に詳しく書いてますが、めちゃめちゃ優遇されてます)を撤廃し、健全な市場競争が行われる業界にしないとダメだ」ということです。でも、著者はほとんど、既存マスメディアがそれに気づいて復興する可能性はないとあきらめ顔でございます・・。


この本を読んで、私が感じ取った「根っこ」の部分について最後に述べさせてください。

2005年1月に朝日新聞が「NHK番組改変問題」NHK番組改変問題 - Wikipediaをデッチ上げ、今は亡き、故・中川昭一氏と安倍晋三氏を罠に嵌めようとしました(この当時はマスメディア業界というより左翼団体が自民党若手の保守政治家を何とか失脚させようとあの手この手を考えていたと推察されます)。この事件は完全にデッチ上げであることが判明し、当時は新聞各紙一斉に朝日新聞を叩いておりました。テレビでは、あんまりこの事件を取り上げなかったような気がしますが・・。

という事は、まだこの時期には各紙スクラムを組んでいなかったということになり、waiwai事件までの2年くらいの間に何かがあったようです。

詳細は本に書いておりますが、放送事業者は巨大な電波利権を有しており、2007年7月に当時の管義偉総務大臣がその利権にメスを入れようとしました。蛇足かもしれませんが、彼は総務大臣時代にNHKに「北朝鮮拉致問題ももっと取り上げるべきだ」と指示したとして、朝鮮日報で非難されております。http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2006/05/0605j1202-00002.htm


管義偉氏は、中川昭一氏・安倍晋三氏と同路線の立派な保守政治家です。麻生内閣では総理の右腕として重用されました。

すなわち、自民党の若手保守政治家達が、国益を考えマスコミ利権にメスを入れ始めた途端、彼らがスクラムを組んだ・・・と推察されます。すなわち、マスコミ業界全体の敵と認知され、闘いのゴングが鳴らされたのです。

あの本に散りばめられた情報を線で結ぶとそうなります。(その本では、敢えてかもしれませんが結んでません)


結果的に、マスメディアに刃向かおうとした勇猛果敢な自民若手保守政治家は、闘いに敗れましたね・・。彼らにすれば足軽みたいなもんかと思いますが、ホリエモンも刃向かおうとしてやられた口ですかね〜。

現在のテレビコメンテーター達の歯の浮くような民主党礼賛、その裏側には滅びゆく業界の腐臭が漂っております。

盛者必衰は真理でございます。どれだけ策を弄して延命を謀ろうとしても、無理なものは無理です。時代の流れには逆らえません。現在の放送業界・新聞業界の倒産が相次ぎ、新メディアが台頭して来た時に初めて、日本の夜明けが来るような気がします。

今思い返すと、自民党若手保守政治家の動きは数年早かったのかもしれません。安政の大獄でやられた吉田松陰先生(勿論、Bは凄く尊敬しております)のような感じでしょうか。数年後〜10数年後、確実にネットメディア>既存マスメディアの時代が来るはずです。その時、国益を考えた保守政治家が時流を掴まねばなりません。今回の選挙で当選した中に、保守軍団の未来のエースがいることを願うばかりです。城内実氏あたりは有望だと思います。