厚労省の思惑 by B

岡田外相が、普天間基地移設問題でアメリカとガンガンやりあっているようですね〜。

さすが、原理主義者と言われているだけあって、マスコミ報道でみる限りでは、最強国アメリカに一歩もひかず、自らの意見を主張されているようでございます。

皆が指摘している通り、国家安全保障というものに対して、民主党がどう考えているのか誰も良く分かっていない状況でございますので、どういう意見を述べておられるのかは想像できませんが、新聞報道によると、事実上は、県外移設は断念し県内の嘉手納基地に統合するか、現行案(キャンプ・シュアブ沿岸部移設)が濃厚のようですね。

チャンネル桜のニュース動画です。

もし日本が真の独立国として、本当に米軍に撤退してもらいたいならば、日本の軍事防衛費用の増額は避けて通れません。民主党にそこまでの覚悟があるのでしょうか?

自民党は「その覚悟がないから、アメリカの言いなりになって日本を守ってもらう」というスタンスでした。民主党も絶対ないと思いますよ。岡田氏自身の思想は「軍事費はガンガン削るべし」ですからね〜。覚悟があるならば、基地移設を言うのと、併記で「防衛費増額して国軍を充実させる」と書かねば嘘でございます。この度の、衆院選でそこに触れていたのが幸福実現党のみでしたから、日本の未来はまだまだ暗いですわ・・・。

私の見るところ、今回の岡田外相の米国に対するツッパリは、「これだけ頑張ったけど、自民党が約束してしまったから仕方なかった」とサヨク勢力への言い訳にするためのデモンストレーションにしか過ぎませぬ。おそらく、現行案でまとまると考えます。

さて、厚労省がまたいつものデーターをマスコミにばらまきました。

2009年10月30日 09時37分
開業医の年収2522万円 病院勤務医の1・7倍
 厚労省は30日、医療機関の経営状況などを調べた「医療経済実態調査」の結果を中央社会保険医療協議会に報告した。08年度の医師の年収を見ると、開業医である一般診療所の院長は平均2522万円で、病院勤務医の同1450万円の1・7倍だった。厚労省は08年度の診療報酬改定で勤務医への配分を手厚くしたが格差縮小はわずかで、鳩山政権は10年度の報酬改定で勤務医への配分をさらに強める考えだ

このブログで何度か触れましたように、この比較は、開業医群と勤務医群の年齢、医師経験年数など群間の背景が全く異なっているため、統計学的には無意味なデータではあります。しかし、何度も何度も出して来るということは、多分本気で2010年度診療報酬改訂では、勤務医への配分を強めてくるはずです。

しかし、勤務医の平均年収って1450万円もありますかね??そんなにもらっている先生は極一部のような気もしますが・・・。一体、どこからこのデータを弾き出したのでしょうか??開業医の2522万円も、本当にそんなに高いかは疑問ですが、個人事業主の開業医の場合は、いわば上限はないので、そんなものかなとも思います。プロ野球選手などの年棒を考慮すると、スペシャルな先生が年棒数億円稼いでいても何ら不思議ではないし、スペシャルな先生はそのくらい稼いでもらわないと夢がないです。ドクターの最高峰クラスの年棒石川遼君以下では、ダメでしょう。

どうやって、差をつけるのか非常に興味がありますが、普通に考えるには、病床数もしくは、その施設に勤務する医師数なのでしょうかね〜。

眼科の世界に関して言えば、開業医もあふれているし、ここらで勤務医優遇体制をしてもらえれば、新規開業も減るであろうから、個人的には、好きにしてくれと言ったところでございます。

ただ、眼科手術開業医という特殊な事業形態(開業医ではあるが、手術等、病院と変わらない診療を行っている)の事は頭に入ってますかねぇ。そこが心配でございます。「開業医=ホームドクター」で設備投資もほとんど行わないクリニックと一括りにされてしまった日には、洒落なってないっすよ〜。

前回ブログでA先生も述べられたように、最新医療技術を患者さんに提供出来得るだけの診療報酬を期待したいところでございます。