新年のご挨拶 by B

新年明けましておめでとうございます!本年も何とぞよろしくお願い申し上げます。

皆さま、お正月休みは如何お過ごしされましたでしょうか?小生は、元日は実家で親族集合&初詣、2〜4日は妻の実家でのんびり過ごさせて頂きました。願望としましては、「家族一同でお正月はハワイ!!」などと言ってみたい所ですが、まだまだこの程度の稼ぎでは無理ですね〜。海外旅行のお正月料金を見ますと、真の金持ちしかそのような贅沢は出来ないように設定されております。

昨年、特に後半は政治系のネタの占める割合が増えてきたので、今年は本業の眼科ネタも少ない知識をフル動員して論じていきたいと考えております。

その一 眼科の展望について

全くの独断ではございますが、屈折矯正系に一番期待をしております。特に、phakic IOL、オルソケラトロジーです。

phakic IOLに関しましては、そろそろ厚労省の認可がおりるとの噂でございますので、当院も慎重に導入を検討したい所です。

オルソケラトロジーに関しましては、認可がおりた製品はイマイチとの噂も聞いております。今年、新たに何社かの製品に認可がおり、選択肢が増えますので、検討していきたいと考えております。ただし、オルソKの適応が20歳以上という所が踏み切れないところです。20歳以上のオルソK適応の近視度数(-1〜-4D)ならばLASIKでなんら問題ないです。近視の進行をストップさせる意味も含めて、もっともっと若年者に使えるようにならなければ真の普及は難しいかなと個人的には考えております。

LASIKはこのご時世でもあり、設備投資にお金が掛かり過ぎますので、今しばらくは静観状態です。


白内障手術系は、今年あまり大きな動きはなさそうな気がします。一時の「bimanual極小切開ブーム」「slow surgeryブーム」は最早過ぎ去ったようです。今年はIFIS封じなどのdevice、ベンチュリーポンプ搭載の新世代フェイコマシーンなどに注目が集まるのではないでしょうか。

緑内障に関しては、βブロッカーとプロスタグランジン製剤の合剤が登場するそうですね。1日1回1滴点眼で、各々別々に点眼しているのと同等の効果があるならば、良い製品に決まっておりますので、バカ売れするのではないでようか。また、キサラタンの後発品が解禁される年でもありますので、ファイザーにとっては苦しい1年でしょうねぇ。一気に10社くらいがキサラタンのゾロを出すと聞いております。

後眼部に関しましては、昨年から抗VEGF剤の効果には驚愕しております!!

ただ、硝子体内注射は術後眼内炎という心配事が常に付いて回る割に、保険診療機関に入ってくる技術料のあまりの少なさにこれまた驚愕です!!ですから当院では施行しておりません。ルセンティス・マクジェンのあの値段は洒落なってないっす。製薬会社を喜ばせるために、こちらがリスクを負っているような気がしてなりません。しつこいですが、あの薬剤費は高すぎまっせ〜。ケナコルトの眼科用剤が、わかもと製薬から発売されるという噂も聞きましたが、法外な値段がつかぬように祈っております。


その二 政治の展望について

今年の夏の参院選は重要です。リベラルvs保守の真の戦いのゴングが鳴らされました。

何となく「鳩山政権の支持率が下がっているが、多分民主党が勝つだろう・・」という空気が流れております。

その第一の理由は、「谷垣自民党インパクトのなさ」、第二は「小沢氏は選挙に勝つために左によっているだけで、参院過半数をとれば、昔のような保守に戻るのでは??」という保守層の淡い期待感ではないでしょうか。

私は世代的に、小沢氏のバリバリ保守だった時代は政治に全く興味がなく、ファミコンやプレステの事で頭が一杯だったため、私より上の世代の方が仰られる「保守政治家小沢一郎」という刷り込みが余りございません。

そんなことより、政権を取ってからの現実をみていると、革新政治家にしか思えません。そもそも、もし現在でも保守の政治家だったとすれば、社民党を取りこんで政権運営をしている時点で、「自社さ政権」から保守を裏切り続けた自民党と全く同じ轍を踏んでいると言わざるを得ませぬ。

私の希望は、ただ一点保守の受け皿になる新党の出現でございます。自民党ではダメです。新党でなければ意味がありません。

舛添要一氏が新党結成するらしいというニュースも見ましたが、彼はいわゆる真性保守ではなく、野中広務の息がかかった、かなり左寄りの政治家です。新党を作るより、民主党に鞍替えした方が良いと思います。逆に彼のような目立つ人材がそういう行動を起こせば、「思想信条によって、どこの党に所属をするかを決めねばならない」という至極当然の理屈がクローズアップされ、政界再編の波が加速します。

左、右、中立と国民の選択肢を用意し、正々堂々と民意を問うてもらいたい所です。

小沢一郎氏のような、右のようにも左のようにも見える政治家は、どちらの支持層からも迷惑な話です。

大衆迎合のバラマキを競うのではなく、「法人税率ダウン、消費税率アップ」と大きな声でしっかり言える政治家を当選させねばなりません。


最後に

という訳で、本年も宜しくお願い申し上げます〜!