AAOとASCRS by A

皆様、おひさしぶりです。正月が明けてからかなり経ちましたが、本年初めての書き込みです。

政治の世界は小沢さんを中心になかなかややこしいことになっていますね。好き嫌いはともかくとして、民主党を動かしていらっしゃる実質の王は小沢さんに違いなく、ということは、今の検察の動きは第二の政権争いということになります。

検察の裏にいるのははたして誰か、注目されます。誰もいないのに、勝手に検察が、政治の真っただ中に手を突っ込んできて、わざわざ熱い栗を拾いに来ることがありえるとは、ちょっと考えにくいです。

まあ、いろいろと考えも出てきますが、すべて憶測になりますので、ここでは意見を控えさせていただきます。(それだったら、最初から書くこともなかった・・・)。

さて、小生は、いまやアメリカとほとんど無関係に過ごしています。しかし、留学して3年近くアメリカに住んでみて、国土の広さ、国力の偉大さ、住んでる人の懐の深さに感動したことがあります。20年以上前の話です。

10年まえくらいまで、毎年のようにアメリカを訪問していました。最初の頃はフロリダで5月に行われるARVOへの出席。その後は、各地で開かれるAAOやASCRSへの出席が目的でした。ところが、最近は開業が忙しくなってきたこともあり、ずーっとご無沙汰しています。

理由はもう一つ、9・11テロのあと、アメリカが「テロとの戦い」と称して、冷戦終結後も戦争を続けたことがあります。われわれ日本人に対しても指紋を要求するらしいことや、ビザのようなものが復活したらしいことなどもあり、「そこまでして行くことない」となっているわけです。

しかしその後も、AAOとASCRSの会員は続けています。年に10万くらいの出費です(とほほ・・)。

会員のメリットとして、Ophthalmology(AAO)とJournal of Cataract and Refractive Surgery(ASCRS)が送られてきます。ARVOの会員にはIOVSが送られますが、数年前にこちらは退会しました。

それ以外に、どちらの学会も、毎週のようにメールが送られてきます。たいていは他愛のない宣伝が多いのですが、中に、新しい論文や薬剤の禁忌(FDAが出すalert)についての報告や学会中継があったりして、それだけでもちょっと学会に行った気分にさせてくれます。

専門分野における情報収集はとても大切ですが、日常臨床が忙しい中、なかなか学会に出席したり、専門雑誌を読む時間を作れません。そんな時、AAOやASCRSから送られてくる情報はとても参考になります。それだけのために会費を支払っているとしても、それほど損した気分ではありません。

アメリカの学会ではこの手の活動がとても充実しています。日本も是非見習いたい点ですね。