眼科手術学会印象記その壱 by B

昨晩から東京に滞在しております。毎度の事ですが、新幹線の車中で、缶ビール500ml飲んで、爆睡してしまうため、夜遅くにホテルに着いてから全然眠たくありません…。
下らない深夜番組を見ながら、またお酒を飲み、午前二時頃に就寝しました…。

本日は気合いを入れて朝9時前には学会場に到着しました。

午前中の演題では、北里大学グループのモノビジョン系が面白かったです。

曰く、

「瞳孔径2.5mm以下ならモノビジョン(優位眼emme・非優位眼-1.5D狙い)にて遠見、近見共に良好な視力が9割近くで得られる!」

との事。

北里大学の調査では、70歳以上の瞳孔径平均値が2.47±0.21mmらしいです。

となると、瞳孔径をちゃんと評価出来る機器がどれかと言う話になりますが、別の発表で、Orbscan(B&L)、ATLAS(Hunphrey)、KR9000PW(TOPCON)、Pentacam(OCULUS)の4つのマシーンで再現性など比較し、結論としてはどの器械も生理的な状況で測定出来てないので、意味がないと言うことでした…。

北里大が一番評価しているっぽい、FP-10000(テイエムアイ)という開放型電子瞳孔計を、早速、後ほど器械展示会場に見に行きましたが、形も洗練されてないし、計測に時間がかかりそうだし、大学病院などでは良いかも知れませんが、眼科手術開業クリニックには、もうちょいグレードがアップしてから導入した方が良いと感じました〜。

とは言え、瞳孔径がポイントになる時代がすぐそこに来ておるようですね。


浪花の女傑、H先生のArray術後長期成績も拝聴致しました。

いつもながら、凄い良い成績で驚きます。保険適応という点がポイントなのでしょうかね〜。

その他、乱視用IOLの術前マーキング法は勉強になりました。他の先生方も、自分と同じ事で悩んでいるなぁと実感出来るのも学会の楽しい所です。

私が考えるに、今のベストマーキング法は、
・スリット光を真横にして、水平線をペンでマーク
・そのままなら洗眼時に消えちゃうので、スパーテルで角膜にキズを付けるように再マーク
・トポ撮影
です。

その他は、アルコンの新しいOVDであるビスコディスクが4月発売との事。ビスコートのヒアルロン酸とコンドロイチン硫酸の配合比率を変えただけのようですが、セッシでCCC派にとっては凄く良さそうです。早く使ってみたいですね〜。