近況報告 by B

本日、午前診が終わって、昼ごはんを食べながら、鳩山首相の施政方針演説を見ておりました。

相も変わらず、「いのちを守りたい」「人間の幸福」「宇宙が生成して137億年、地球が誕生して46億年」「約3000万の地球上の生物種のうち、現在年間約4万の種が絶滅している」・・などなど空疎な言葉の羅列でございました。

僕が見るに、鳩山氏はロハスな生活に憧れておりますね。

何はともあれ環境問題、(左翼的)ユートピア思想の賛美は、鳩山氏の生きてきた時代の象徴なのかもしれません。僕は全く共感出来ませんが・・。

どんなに美辞麗句を並べようとも、数億円の贈与税脱税を謀っていた事実は厳然としてあり、また野党議員時代に吐いた勇壮な言葉の数々と現在自分がしている行動の矛盾は隠せません。

まあ、反民主党のBと致しましては、このままの小鳩政権で参院選まで粘って欲しいわけですが、多分そこまで持たないでしょうねぇ・・・。

近況報告といたしましては、手術学会に行くまでは、ホッペタをつねりたくなるくらい、患者さんがたくさん来られたのですが、今週は結構ノンビリです・・。

手術は存外に入っており、今週は15件、来週は20件以上入っております。

多焦点IOLは、先進医療認定を受けた後は、何となく積極的に勧めなくなってきております・・。今年に入ってから、予定も含めて1例もございません。まあ、こういう高額なものは入る時と入らない時の波がありますので、現在は入らないモードになっているのかなと感じております。

乱視用IOLは来週も使用します。このIOLの最大の弱点は、術日の術直前にマーキング、および角膜形状解析検査が必要な点であります。その為、医師1人しかいないクリニック(当院は一応、大先生もおられますが、マーキングはチョット・・)では、自分が手術に入る前にマーク→角膜形状解析せねばならないため、これが非常に面倒臭いです。

前回の学会報告の時に報告し忘れてましたが、「前眼部ポラ法」というやりかたも報告されておりました。

すなわち、前眼部ポラをとり、そこに分度器のような角度がわかるものを重ね、IOL固定位置を決定しポラ上にマーキング。実際の手術時には、ポラロイド写真を見ながら、その位置付近の虹彩小窩や結膜血管などを参考にしてマークするというものです。

結構、大雑把なような気もしますが、成績は遜色なかったです。

発表された先生は、「角膜形状解析装置のない病医院も少なくないので、そういう施設でも乱視用IOLが使えるような方法を考えた」と仰っておられましたが、個人的には、角膜形状解析装置がない施設では乱視矯正手術はやるべきではないと考えております。ただ、このやり方なら、手術日の術前にマークなどしなくとも、事前に準備しておけるので、眼科手術開業クリニックに向いたやり方かも知れませんね。