小沢氏不起訴について by B

小沢氏が不起訴になりましたね〜。私Bとしては、甚だ不満であります。

理由は、「有罪判決を得るだけの証拠が無かった」とのことです。石川議員逮捕後、献金の事実や小沢氏からの指示を示す証言が得られなかった為に、暗礁に乗り上げたとのこと。

これを素直に読むと、「石川議員の自白頼みの捜査だった」という事になります。

東京地検特捜部たるものが、そのようなあやふやなものに賭けて、あそこまで盛大な捜査をするものでしょうか?やはり、何らかの確信がないと出来ないと思います。

とは言え、現職議員含む、秘書3人を逮捕したのだから、小沢氏は勝利とは言えないでしょう。

あの金の動きは誰が見ても怪しいですし、テレビで見る限りの私の印象では、人が良さそうで、上にへつらい下には尊大なふるまいをしそうな石川氏が、あのいかつい小沢氏の意向を無視して勝手に物事を行うなどとは到底思えません。むしろ、陳情幹事長室一本化に見られるように、小沢氏は何でもかんでも自分の支配下におきたいタイプに決まってますので、まあ指示はしているでしょう。確実に悪い事はしているはずです。

今回の不起訴で全てが終わるわけではなく、東京地検特捜部は、必ず別のネタで小沢氏を検挙しようと、虎視眈眈と狙っているはずですよ。

考えようによっては、小沢氏・鳩山氏が参院選まで要職にしがみついているのは、選挙対策としては下策でしょう。選挙のプロとして、小沢氏の力を買っているようですが、真に実力のある人物ならば、とうの昔に総理に上り詰め、自分のやりたい改革に着手しているはずです。


反民主の立場といたしましては、プラス方向に受け止めるようにしました。



今回の騒動では、各紙の編集長による個性が露出され、自民党政権下にはなかった面白さがありました。二木啓孝編集長(元ブント:共産主義者同盟員、新左翼)以来、左翼応援隊を隠そうともしない日刊ゲンダイ週刊朝日などは、親小沢・反検察を貫き通しましたね〜。新左翼を自称する副島隆彦氏のブログでも、日刊ゲンダイの姿勢は高評価でした。

自民党政権時代には、「権力を批判=自民党批判」だったのですが、権力を「官僚組織」に設定すると、「権力を批判=与党応援」という図式になります。まあ、これも政権交代の良い所ですかね。色々な雑誌で論調が違う方が、読者としては面白いです。

小沢氏不起訴が決定した日、朝青龍が現役引退を表明しました。朝青龍は本当に悪人ではなく、愛されるキャラクターであることは国民みんな知ってます。やんちゃな男の子なのです。彼は「週刊誌などに書かれていることは間違いだらけだが、皆に迷惑をかけているから引退する」と言いました。普通の人間なら、そういう感覚のはずです。

一方の小沢氏は、自分の子飼いの秘書が逮捕されているにも関わらず、のうのうと権力の座に居座り続けております。鳩山氏も同じ穴のムジナですが、羞恥心が欠けていると言わざるを得ません。

古来、日本人は何はともあれ、潔い男を好む国民性があります。権力にしがみつく両人は、日本人的ではないですねぇ。