白内障手術マシーン選び by B

現在、A社の無限号をデモ中です。

無限号と言えば、何と言っても最大の売りは男汁(何だか汗臭そうですが、他意はありません。言いたい事はわかりますよね??)。多分、ガッチリ特許を取っているでしょうし、他社には真似できないセールスポイントであります。

それまでは学会場で、高名な先生方の映像を見ていたので、凄く期待を持っていたのですが、デモを始めた最初の方は、「こんなものか・・?」と、期待外れの感は否めませんでした。最近、漸く慣れ、コツをつかみました。

最初の方は、従来の縦振動フェイコの時と変わらず、核片の中心部から食べに行っておりましたが、これをやると男汁パワーで粉砕された残骸が角膜内皮部にベトベトくっつきまして、術野は見にくいわ、その後、へばりついた核片をIAで処理するのに時間がかかるわで、ブーブー文句を言いながらやっておりました。

本日、割れた核片の上側面に45°ケルマンチップをあてがい、男汁にて横振動フェイコをかけると、きれいに核片を平らげる事が出来る事に気付きました。このマシーンを扱うには少し発想の転換が必要だったということですね。

今日の手術は、ストレスなく出来ましたし、無限号は良い器械だと実感致しました!


今回、久々に白内障手術マシーンを買いかえようと思っておりますが、前回は、A社のユニバーサル2→CV24000号への買いかえでした。その時、初めてデモをした時、「みんな、こんな良い器械で手術をしてたんか〜・・」と嫉妬と驚きがないまじった複雑な心境でした。

どうやら、15〜20年前の白内障手術マシーン(1989年CV8000、1994年プレステージ、1996年ユニバーサル2)から10年ほど前のマシーン(CV24000、レガシーエベレストなど)への劇的な進化に比べると、10年前のマシーン→現在のマシーンへの進化、変化率はそれほどでもないようです。どうも、あの時の感激を求めてデモをしてしまいますので、つい担当の方には辛口コメントになってしまいますね〜。気を悪くされてたらご容赦ください!

自分なりに整理をするために、最新世代の白内障手術マシーンのパンフに載ってるキャッチコピーを列挙してみます。キャッチコピーには、販売側が最もアピールしたい言葉が含まれているはずですので・・・。

A社 無限号
・「さらに理想的な手術へ」
・「進化し続けるマシーン」

→未来を予感させる言葉が並んでおり、今後もバージョンアップを重ねることでユーザーを飽きさせない所を売りにしているようです。

N社 城塞号
・使い易さを追求した4つの特長と充実したメンテナンスサービスで白内障・硝子体手術のトータルサポート

→N社らしいと言いましょうか、日本企業らしい「使い易さ」と、体育会系の(泥臭い←嫌いじゃないです)サポート力を前面に押し出してますねぇ。

A'社 サイン号
・安全性を追求した白内障手術装置

B社 星野号
・安全性、効率性、操作性の向上を目指し新開発された次世代のプレミアムフェイコマシーン
→A'社とB社はAJOに発表されたサージ比較論文で両方とも無限号よりサージ防止機能が高いと報告されたことに自信を持ち、「安全」を前面に出しております。

どのマシーンが一番良いかは、先生それぞれの手技にもよるでしょうし、一概には決めれません。

個人的には、「硬い核での効率性と創口のキレイさ」「前房安定性」を主眼にして、選びたいと思っております。