それがどうしたというのだ?? by B

現在、私Bの家族構成は妻と子供3人。子供はこの4月から小3(長男)、小1(長女)、幼稚園入園(次男)というラインナップです。現在、手狭なマンションに住んでおります。

長男は学習机があります(使っている所をほとんど見たことがないですが・・・)、長女も小学校入学ということになれば、長女の分も必要となります。そうなると最早、現在のマンションの広さでは限界を超えてまいります。

という訳で、家を建てようと今、色々相談中であります。家を建てると言いましても、実際は、今流行りの「リノベーション(既存の建物に大規模な改修工事を行い、用途や機能を変更して性能を向上させたり価値を高めたりすること)」ということになります。

一昨年、医院の近くの土地兼建物を売りたいという話がまいりました。その当時は転居することなど、全然考えてなかったのでお断りしたのですが、昨年末くらいに転居の必要性を感じ、また相談したところ、トントン拍子で話が進んだ次第です。物件自体はバブル期に建てられた結構しっかりした鉄筋の建物です。土地の値段はバブル期に比べ3分の1以下になっております。バブル期を大人で経験していない世代から言わせていただくと、地方都市のこの場所であの値段がついていたという事は「狂っていた」としか言いようがございません。ドバイもバブル崩壊し、中国も早晩崩壊するのでは?と言われておりますが、人間の欲望と資本主義経済が作りだすバブル現象というのは、傍から見れば奇妙な現象ですね。

今回の改装工事の際、「せっかくだから、太陽光発電をつけよう」とか「リフォームにもエコポイントなるものがつくのでラッキー!」とか思っていたのですが、現実を知ると愕然と致します。

太陽光発電補助金額は、最早、自民党時代よりも下がって、10万円程度、200万以上のモノを購入するのに、10万円では屁のツッパリにもなりません。売電価格もたいしたことなく、かつてよりも発電効率は上がってきているものの、やっぱり投資資金回収には15〜20年かかるようです。最近のエコブームにやや批判的な私にとりましては、民主党のCO2削減に身銭を切って貢献する気はサラサラないので、太陽光発電設置は却下した次第です。

またリフォームのエコポイントですが、マックスで貰えても30万ポイント=30万円というみみっちさ・・。こちとら数千万円のリフォームをやるのに30万では、焼け石に水でございます。まぁ、貰えるものはガッチリもらいますが、本気でやるならば、上限をつけるべきではないでしょう。エコ商品を沢山使用したリフォームを行い、それに見合った額が返って来てはじめて、「浮いたお金であれを買おう!!」となるわけでありまして、この少額では、どうにもなりません。

本来「エコ」は鳩山首相の最も大好きな言葉の一つであり、就任直後に国連で「CO2、25%削減!!」と大見栄をきったわりには、この有様。特にエコリフォームは12月に閣議決定した緊急経済対策の目玉らしいですが、あまりにも中途半端に過ぎます。

要するに「子供手当」への財源を確保せねばならないので、それ以外に手が回らない状況です。「恒久財源」のメドが立ってないくせに「無駄をなくせばお金はジャンジャン出てくる」と法螺を吹いてきたため、子供手当を含め、全てが中途半端になっております。

民主党に対する失望と怨嗟の声は、徐々に広がっております。

先日も地元の芸術家の患者さんが、「今度、ドイツに作品を出品するが、今までなら搬送料などの補助が出ていたのに、政権交代後はそれがなくなり、自腹でドイツに作品を輸送しなければならない。最悪。」とボヤいてましたし、地元の太陽光発電の業者さんも「民主党政権になってから、補助金が減って、余計、太陽光発電にする人が少なくなった。あいつら口ばっかりで、最悪や!!」と言っておられました。

すなわち、皆が口を酸っぱくしていう「成長戦略の欠如」がここに来て如実に表れております。金の使い方が、「直接、民に渡す」という発想ですから、産業が成長しにくいです。子供手当のお金が、心ない親のパチンコ代に浪費され、その金が北朝鮮に渡って、ミサイル開発の軍資金になってたりした日には洒落になってないですよ。

で、昨日、「密約問題」でニュースは持ち切りでしたね。

実家の方でとっている朝日新聞を読んでおりますと、それこそもう、鬼の首でも取ったように大喜びです。紙面もかなり割かれてました。「政権交代しないと明らかにならなかった!政権交代の果実を国民が手にした!」という論調です。

しかし、私Bは、どう考えてもこの問題の重要性が理解できません。そりゃ、機密文書を破棄しているというのは、悪いと思いますが、非核三原則の「持ち込ませず」の所が、「核兵器を搭載した米国の船が寄港する」ことまで禁止していると決めていた訳ではないですし、現実問題として冷戦時代、ソ連核兵器が日本に向けられていたのは事実ですから、「非核三原則の日本ではあるが、ひょっとしたら、米軍艦に搭載されている核で反撃されるかも・・」と思わせる余地があるところが戦略という気もします。

寄港していた米軍艦が放射能漏れなどの事件を起こしていたらともかく、日本がそのお陰で平和にノホホンと暮らす事が出来ていたのかも知れないのに、「隠していた!国民を欺いていた!」と大騒ぎする神経が僕にはわかりませんねぇ。

実際の所、自民党の政治家や当時の外交官達は「国民を騙そう!」と思ってやったわけでは決してなく、「そうでもしないと日本が攻撃を受ける可能性がある。しかし、それを公にするとアレルギーの強い国民が大騒ぎする。仕方がないから黙っておこう。」と、苦渋の選択だったんだと思いますよ。

機密文書が喪失されている事に関しては、これは良くないですね。むしろ、それら文書を堂々と出した方が、後の歴史の審判では高評価を得られると思います。

機密文書をどこかに隠したのは、左翼系の間者の仕業かも・・・?と考えるのは、Bの深読みでしょうかね〜??

民主党や左翼リベラル論者は、今回の密約問題を政権支持率の浮揚に繋げたいという思いが見え透いておりますが、正直、「それがどうしたというのだ??」と感じている国民も少なくないのではないでしょうか?