予定手術の組み方 by A

私はB先生とは違って、民主党にもまだ期待しているところがあります。外交です。普天間基地問題で、曲がりなりにもアメリカ様の意向と異なる方針を出していますね。これが国益に適うものかどうか、今のところ判断はできませんが、アメリカの軍事的世界戦略に常に従う(隷属する)という従来の方針はちょっと情けない気がしておりましたので、新しい方針でうまく決着できることを願っています。

でも、やっぱり、空中分解してしまいそうな気もいたします・・・。

本当のところ、憲法改正により戦後政治の枠組みから離脱し、中国、ロシア、韓国、米国、豪州など周辺諸国と、対等に渡り合えるのが理想です。アメリカさんがいようがいまいが日本のアジアにおけるプレゼンスは大きなものがありますし、場合によってはアメリカの存在が邪魔にすらなります。

日米軍事同盟は解消し、外交同盟として結びなおします。オバマさんが理想主義に酔っている今がチャンスかもしれません。

ところで、私ごとになりますが、私は先週一週間、ひさしぶりの入院生活を味わいました。20年ぶりの入院です。

先週月曜の朝、腹部の激痛に耐えられず、近所の病院を受診したところ、「総胆管結石」の診断で、入院の上、胃カメラによる手術を受けました。Endoscopic Sphincterectomy(EST)です。

幸い大事に至ることなく、週末には退院できました。

こう書くと簡単なようですが、先週は白内障手術など各種取り混ぜ50例以上の手術を予定しており、そのうちの大多数を執刀する予定でしたから、帳尻合わせが大変でした。

他の先生に執刀していただくように変更するため、職員はてんてこまいになりながら患者さんの一人ひとりに連絡しました。執刀医の交代を受け入れていただいた患者さんにはそのまま来院いただきますが、どうしてもと言われる方には、新しい手術予定日をお知らせしなければなりません。

この場合に問題となるのが、すでに何カ月も予定がつまっていることでした。

初診から手術まで、すでに数か月お待ちいただいているのに、今回、こちらの事情で予定変更の際、またもや数カ月先になるというのでは、ちょっと納得できないでしょう。

ところが、今回は全くラッキーなことに、翌週、つまり今週が日眼のため、予定手術を一日にしていました。そのため、なんとか、延長といっても一週間程度に収めることができたのです。

元気だからと調子に乗って、予定を入れまくると、あとで大きなしっぺ返しを食らうことに今更ながら気づかされてしまいました。

週七日のうちの一日は休み。夏と冬には一週間単位の休暇を取る。数年に一度は数か月単位の休暇を取るという具合にしておけば、健康を損なうこともありませんし、たとえ入院が必要となったとしても、十分に対応できます。

カナダのギンベル先生は4週に一度は手術予定を入れない週を作っておられるそうです。

私も以前はそうしていたのですが、昨年から常勤の医師にも手術を担当していただくことになり、そのあたりのところがおろそかになっていたと反省しております。

みなさん、月に一度はオペなし週を作りましょう。