マスコミと報道〜その弐:「たちあがれ日本」の深謀遠慮〜 by B

昨日、舛添氏が橋下氏や東国原氏との連携を示唆しましたね〜。相変わらず、旗幟は鮮明にせず「全ての可能性がある」としているようです。参院選への新党立ち上げは、時間的にはもう苦しいでしょうから、谷垣氏以降の自民党総裁の座を狙っているか、参院選の結果を見てから何らかアクションを狙っているようですね。

昨日、法人税を25%にする「大阪特区」構想を仰ってましたが、これは良いですね。大阪に楽市楽座が出来れば、関西は盛り上がります。政権交代前の下馬評では、本当は民主党が、こういう政策をドンドン出していくはずだったのですがねぇ。国民の失望感は日増しに高まっております。とは言え、こういった政策はしがらみたっぷりの自民党にいてはなかなか実現しなさそうです。

個人的には、舛添氏がポスト谷垣の自民党総裁につかない方が良いと思います。あれだけ党員に不人気ならば、参院選で善戦したとしても、その後揉めます。また、現在の自民党は有能な人材がトップに立ち、政権与党になったとしても、しがらみがあるので、思い切った事が出来ないとみます。そういう事が出来るような党(=しがらみがない党)に生まれ変わるには、10年くらいの時間が必要ではないでしょうか。逆に、落ちぶれた自民党に忠誠を尽くし、10年間自分を磨き続ける事が出来たなら信念の政治家として、飛躍すると思います。小泉進次郎議員は、その線で頑張って欲しいですね。彼はスター性があります。

自民党所属議員が、「今、何かを本気でやろう!」と決意するならば、出るしかありません。もしくは、10年の雌伏期間を耐え凌ぐしかないです。あの与謝野氏が「自民党を離党しないと何も出来ない」と考えられたのは、至極当然のことだと思います。


さて、「たちあがれ日本」ですが、メンバーをみると、

平沼赳夫氏 ガチガチの保守系議員、国士、全議員の中でもかなり右寄り。

与謝野馨氏 財政健全化論者、保守政治家(靖国問題に関しては分祀論者)。

園田博之氏 新党さきがけ結成時メンバー、政界再編論者、財政健全化論者。

・藤井孝夫氏 亀井静香-野中広務氏ライン、反小泉改革。

中川義雄氏 国士・中川昭一氏の叔父上様

プラス、応援団長が石原慎太郎氏というラインナップです。

まず、石原氏が考えたという党名ですが、若干、大衆迎合の香りを感じます。「たちあがれ日本」という党名は英語にすれば「stand up! Japan」とでもなるのでしょうか?正直、党名っぽくはないですよねぇ。

また、メンバーをみると、平沼氏が保守系議員のカリスマ。与謝野氏は自民党内で竹中氏・中川秀直氏らと常に火花を散らして来た、筋金入りの財政健全化論者。園田氏はさきがけ結成時メンバーであり、民主党のさきがけ出身者(鳩山由紀夫前原誠司枝野幸男小沢鋭仁氏ら、)に顔の利く存在。中川氏は数合わせとしても、藤井氏は、勿論、国民新党対策ですね。皆、バラバラといえばバラバラですが、党名と合わせて考えると、この党の目的がフカヨマーには、おぼろげながら見えてきます。

すなわち、「たちあがれ日本」は、政界再編の為に(のみ)結成されたグループなんだろうと考えます。

正直、平沼氏の新党結成を待望していたBにとりましては、物足りなく感じました。特に引っかかったのが、平沼氏の真正保守を継承する子分である城内実氏が入党を見合わせている事実です。マスコミは「保守色が薄い政党なので、心情を曲げて入党するのを拒否している」と書かれてましたが、実際は、平沼氏と意を通じているにきまってます。これはマスコミのバッシングを避けるための作戦とみます。

そこで、前回ブログの話と通じて来るわけですが、現マスコミは、右寄りの政治家が大嫌いです。安倍氏も麻生氏もボッコボコにやられました。そこで、平沼氏は「いきなり、保守色の濃い政党を立ち上げれば早期につぶされる」事を懸念し、逆に保守色の薄い政党を作り、参院選後の政局の混乱に乗じて、政界再編の道筋を何とかつけようと考えているはずです!

また、ある程度、政党支持率が高まってくれば視聴率命のマスコミはバッシングしづらくなります。参院選で若手の男前を擁立し、当選したなら彼を広告塔にすれば良いでしょう。石原軍団から誰か出るんじゃないでしょうか?もし何なら、小生にお声を掛けて下されば、考えなくもないですが・・・。(冗談でございます)



今思い返すと、左翼リベラル勢力は、ありとあらゆる謀を巡らせ、自分の理想を実現しようと努力しております。夫婦別姓外国人参政権という、保守系の人間なら思いも浮かべないような法案を、リーチをかけるところまで進めてきました。彼ら(彼女ら)は捏造や偽造、買収も辞さないです。ある意味、凄味を感じます。一方、保守はこれまで馬鹿正直でした。安倍氏にせよ田母神将軍にせよ、160Kmの直球一本で立ち向かい、そこを狙われガツンとやられておりました。左翼勢力のしたたかさを、学ばねばなりません。

保守再生を目論む勢力は今度こそ学習し、「たちあがれ日本」を結成しました。鴻池氏や城内氏は、結党に参加しないのではなく、あえて右寄り色を薄めるために参加を見合わせているだけです。与謝野氏は、けっしてリベラル政治家ではなく、しっかりとした保守政治家です。ただ、靖国分祀論者であるところが左翼マスコミに気に入られており、リベラル保守というさっぱり意味のわからないグループに入れられておられます。マスコミは平沼氏より与謝野氏が表に出ていた方が安心なのです!ゼネラル田母神が参院選に出るか不明瞭ですが、学習してしまったBといたしましては、今回に関しては自重された方が良いような気がします。時期尚早です。我々の魂胆がバレますので!!そうして、数年後、A先生も予言しておられた愛国保守党に繋げたいところです。

平沼氏は結党の会見で、しっかりと「(民主党の)国を売るかのような政策に断固反対する」と述べておられましたが、テレビではカットされてます。テレビしかみない有権者には極力、「民主党売国傾向」を隠し続けたいのです。「保守嫌い」のマスコミの習性は世代的なものがありますので、今更ボヤいても仕方ありません。それを上回る戦術が必要ということでございます。

以上、Bの戯言でございました。参院選が楽しみですね〜。