長いデモ生活を終えて〜その二〜 by B

民主党が恥も外聞もなく、国会をうち切ってしまいました。

小沢、鳩山氏のビッグな問題を当然無視しつつ、荒井大臣が事務所経費で女性用下着(キャミソール)や少女マンガ、デパートでのおもちゃなどなどを購入していた件なども、頬っかむりを決め込んだままでございます。安倍政権時代、松岡農水大臣が「ナントカ還元水」を事務所費で買ってた件で、民主党及び、マスコミはこぞって猛バッシングを繰り返し、松岡大臣を自殺へと追い込みました。

キャミソールを買ってる方がネタとしては、面白いはずなのにねぇ・・・。自殺するまで追い込めとは言いませんが、もうちょっとマスコミはいじくってもいいんじゃないでしょうか??そう言えば、中井国家公安委員長が、銀座ホステスと思いっきりチューをしてる写真が週刊新潮に載りましたが、現職閣僚の最高に恥ずかしいネタにも関わらず、皆の騒ぎ方は大人しいものでしたねぇ。そう考えると、あの安倍政権時代のほとんどの大マスコミのイジメ報道が如何に凄まじかったかを思い知らされます。

そして何だか、民主党の政策が、かつての自民党と更に似て来ました。消費税アップ、法人税ダウン、日米同盟重視・・、そして郵政改革法案も怪しい雲行きです。これで郵政法案を闇に葬り去るならば、かつての自民党とクリソツですね。

自民党は、かつて、大衆(マスコミ)に迎合しようとして保守色を薄め、結局、保守の失望を買い、敗北しました。民主党の政策が自民党寄りにシフトして来たことにより、自民党の攻め手も少なくなり、敗北確率はかなり高くなります。今回、勝利を得るためには、もっと思い切った政策、民主党と真っ向から対立する政策を掲げねばなりません。外交・安保・教育・憲法問題で大きな差を見せつけるしかないはずです。それらの事を、ちゃんと述べているのが日本創新党たちあがれ日本ですが、自民党もしっかりせえ!と言いたいですね。

では、本題に入ります。

その二:A社 無限号

A社は眼科手術器機メーカの雄でございますね。何と言っても、特色は、大学病院をキッチリと抑えおります。これは偉大な戦術だと思いますね〜。研修医の頃からA社製しか使った事がないという先生も結構おられるのではないでしょうか?

無限号に関しては白内障手術マシーン選び by B - 眼科手術開業医の戯言でも述べましたが、横振動のトーショナルナルフェイコが最大の特色ですし、ハマれば凄い効率の良さでございます。コメントを頂いた通りすがりの猫先生のように、無限号のファンの先生が多くおられるのも納得でございます。

しかし、残念ながら、私Bはそこまでトーショナルフェイコにハマった感がございませんでした・・・。

何と言っても無限号の最大の弱点は、(かなり)硬い核に対してのハンドピースの詰まりです。今回、バキュームがある設定値(確か最大吸引圧の90%くらい)に達すれば、自動的に縦振動が発動するIPというシステムが入りましたが、正直なところ、これだけでは、さほど意味があるとは思えません。そもそもトーショナルで硬い核を削っている際は、閉塞しきっていないわけですから、吸引圧もそれほど高くなっておりません。大きな核片がハンドピース内のどこかで詰まって初めて作動するというならば、一手遅れの感が否めません。

と言う訳で、通りすがりの猫先生が教えて下さったとおり、最初から硬い核の際は、横だけではなく縦振動もある程度の比率で入れておく事が必要だという事になりますし、そうすれば克服出来るのだと思われます。

私がハマらなかった、最大の理由は、超音波チップに対してです。

私はフェイコチョップ派でございます。フェイコチョップ法の場合、キッチリと割れていれば問題ないのですが、中途半端な割れの時もままあります(私の腕の未熟さのせいでございます)。その際、チップで核を閉塞しバキュームパワーでメリメリと真中に引きずりだしてくるわけですが、トーショナルフェイコがかかると、核を削って、お皿のようになってしまい、結果手術時間が延びてしまいます。

核をしっかり割るまでは縦振動のみ、割れてからはトーショナルとすれば解決出来ますが、あのトーショナルフェイコを最大限に利するために作られたフレアーチップが、さっぱり手に合わないんですねぇ・・。

私は通常、チップ先端15度のストレートチップを使用しておりますが、無限号のオプションには30度、もしくは45度のチップしかありません。核の削る力を増すためにチップ径の表面積が大きなものを使うという理屈はわかりますが、どうも核を閉塞させ引きずり出す感覚が合わなかったっす・・。15度のミニフレアーABSチップなどあれば、違った結果になっていたかも知れませんね。

更に、「ストレートチップからの移行が抵抗なくスムーズに行える」と謳っている男汁12(ケルマンチップほど曲がり角度が強くない曲がりチップ)も、やっぱり抵抗ありました・・・。
(^^;)

IAは曲がりじゃないとイヤなのですが、USチップはストレートが好みだったようです。

トーショナルフェイコ自体は凄い技術だと思いますが、個人的には、一瞬だけ出て消えて行った「ネオソニック」の方が好きです。ネオソニックはバイブのように(例えが下品でスミマセン・・・)、フェイコをかければハンドピースがブルブルと振動するモノですが、あれは良かったと思いますけどね〜。ハンドピースが重かったのが、あまりうけなかった理由なのでしょうが、是非、アウフヘーベンして復活してもらいたいものです。トーショナルで激しく核を食べていると、何だか、自分の力で食べているという感じよりも、器械まかせといった感じがしましたし、核片が飛び散って、角膜裏面のビスコートにくっつき、IAでチマチマ吸引している場面も良くありました・・。


万人受けを目指すには、やっぱりストレートチップであの破砕力を生かせるようにして欲しいですね。ストレートチップでトーショナルフェイコを使用すれば、一体どうなるのでしょうか?ネオソニックでも満足していたわけですから、存外良い感じかも知れません。また、曲がったチップには、曲がり角がありますので、宿命的に核詰まりの危険性はついてまわります。更にフレアーチップですから、大きな口から入った核が細くなった曲がり角にさしかかるわけです。チップに関しては、更なる改良が必要ではないでしょうか??

当院は地方都市ですので、チラホラ那智黒級のスーパーハードな白内障がございます。今回のCV24000号からの買い換えの動機の一つは、「硬い核でバーンを起こさず(CV24000は結構多いっす・・)、安全にオペをしたい」ということでした。

と言う訳で、A社さんには申し訳ないのですが、私の手技及びニーズには合わなかったようです。前回のブログでも書きましたが価格.comの個別感想みたいなもんなので、気にしないで下さいね〜。

手技に慣れてしまったら、多数の方が仰るように、現在でも最高級のマシーンかも知れません。特に、今や、研修医の頃から「トーショナル搭載無限号しか使った事がない」という先生が出てきているそうなので、その若い先生方は一生無限シリーズからは離れられないかも知れませんね〜。

次回は星野号です。