2010年回顧 by B
今日で、今年の手術は終了致しました。全部で８００数十件でした。
全体的に考えると、最初にビビッていた割には悪い年ではなかったです。手術件数は１００数十件延びましたし、身内に大きな不幸もなかったですね〜。
身内の不幸と言えば、医院の裏で飼っていた猫が、夏に家出をして結局帰って来ませんでした。家出する前日、グッタリとしていたのを目撃していたので、おそらくあの猛暑の影響で身体に変調を来たし、死期を悟って、死に場所を求めて家出したのだと思います。
個人的には、痛風発作を生じ、激痛を体験致しましたが、その後は大丈夫です。ただ、最近は喉元過ぎて熱さを忘れ、また酒量が増えておりますね・・・。
今年は、明らかに酒量が増えました・・。海老蔵のように灰皿テキーラはしませんが、ショットグラスにウイスキーなどをストレートで入れ、ゲームで負けたら一気する・・などという飲み方をしてますねぇ。大勢でやっている時は楽しいですが、あとで後悔（特にお金を払う時・・）ばかりしておりますので、来年は飲み方を変えます・・。
自己分析（言い訳）をしますと、やっぱり開業医は孤独ということが原因だと考えます。
仕事は勿論、好きなので楽しくやっているつもりですが、設備投資をし、人を雇っていると、たまに「ほんまにこの調子で手術が増えてくれるのか？」「少なくとも現状維持の件数は保てるのか？」などと不安に襲われる時があります。周りの人は「右肩上がりでいいねぇ。」とか、「先生なら大丈夫！！」とか好き勝手に言ってくださいますが、やっている当人にとっては、何の根拠もないことは明白でありますので、不安になっちゃうんですねぇ。
あと、子供たちが大きくなってきて、手が掛からなくなってきたのは良いのですが、塾やら習い事やらで忙しそうで、昔のようにパパ、パパとじゃれついてくる事も減りました。娘なんか、小学校１年なのに、もう冷たいですよ・・。そんなこんなで、友人や、付き合いのある業者さん達と、飲みにいっちゃうわけです！！
まぁ、好きで飲んでいるので、言い訳にすぎませんがね・・。海老蔵事件を見ると、身が引き締まりました！！来年からはお水で割って、ゆっくり飲むようにします。ちなみにBは飲みに行って、海老蔵みたいに態度はでかくなりませんよ。悪しからず。
手術に関してですが、破嚢は５件でした。
ほとんどブログで触れているような気もしますが、１件目は比較的若い人の成熟白内障かつ散瞳不良で、チンもグラグラ、結局、眼底に陳旧性RDを認めた症例でした。
その次は、IOL入れ替えしようとして、IOLカッターで後嚢を破損しました。今思い返すと、ヒーロンVを使っていれば問題なかったです。
３件目は、典型的。硬い核の症例で最後の核片吸引後のパンチアウト。そのままIOLを嚢内に挿入してますので、問題なかったです。
４件目は所謂、後円錐水晶体。この方も若年者でした。後で考えると後円錐水晶体でしたが、術前は皮質混濁も結構あって、単なるPCOと考えておりました。しかし、ハイドロ直後に破嚢し、悟ったというわけでございます。すぐに気付いたので、リカバリーは問題なく出来、IOLサルカス固定で良好な視力が出ました。
５件目は前々回のブログで公開しましたね。マルチの患者さんです。
白内障手術に関しては、術後に大きな不満があって険悪なムードになった患者さんなどは、今年はいなかったような気がします。何より、術後眼内炎を今年も１例も経験せずに済んだことは嬉しいです。無事に終了出来て、ホッとしております！！
といいつつ、本日の患者さん、しっかり眼圧を高めてリークしていないのを確認して終了しましたが、術直後眼圧が２mmHgしかないと報告を受け診察したところ、開瞼器を外す際に漏れちゃったようでした・・。結構、術中動きまくりでコンプライアンスの悪い方でしたが・・。その時点で前房はやや浅めでしたが、創口からのリークはないので、大丈夫と判断し、帰って頂きました。この症例が気がかりですね・・・。
来年は新たなNSAIDであるネバナック発売に伴い、もう白内障手術に関しては、術後のステロイド点眼（リンデロン）を辞めようかと考えております。開業医の術後点眼変更とは言え、患者さん向けのパンフレットなど配布物から全て変更して行かねばならないので、存外大変であります。今一度、現在使用しているブロナックサイドの話も聞いて、最終決定したいと考えております。
では、今年もこのブログをご愛顧いただき有難うございました！！
A先生に勧められてブログを始めたわけですが、個人的には、このブログも自身のストレス発散のツールでございます。匿名性を利して、好き勝手書いておりますが、匿名だからこそ正直な心境を吐露出来るという面もございます。
来年も同様のスタンスでやっていくつもりです。今後ともどうぞ宜しくお願い致します！！
