新春雑感 by B

皆さま、新年明けましておめでとうございます!本年も宜しくお願い申し上げます。皆さま、お正月は如何過ごされましたでしょうか?

Bの今年の運勢は、「八方塞がり」の年だそうで、一向にテンションが上がってきませぬ・・。何事も控えめが良く、特に金銭面での散財に注意だそうでございます。トホホ・・・。


本日は初オペの日で、計9件。成熟白内障あり、IFISありと、新春早々なかなか手ごわい症例が揃っておりましたが、お陰さまで無事手術を終了致しました。特にIFIS症例は、PEAを始めると、散瞳径が3mmくらいになる強烈なやつでしたが、マルイジンリングがある今となっては、少しの手間をかければそれほどストレスなく手術施行可能です。相変わらず、リングを外す時に手間取りますが、最初の頃に比べると、だいぶ慣れてきました。

さて思いつくままの雑感を述べてみます。

●政治

現在、小沢系VS反小沢系の民主党内の醜き権力争いが進行中ですが、管首相は小沢氏を排除し、更に内閣改造で仙谷氏を排除して、新たなスタートを切る意向のようですね。

管内閣はたちあがれ日本に秋波を送ったり、必死の形相で政権安定を試みておられますが、所謂、数合わせだけで政権を運営して行っても、いつかは瓦解してしまうことはルーピー政権で実証済みです。

そんな愚かな事はやめて、小沢氏の言う、「ガラガラポン」(政界再編)をして、しっかりと理念が共通しているもの同士が手を結び、民意を問うて、新たな船出をきって欲しい所です。可能性は無きにしもあらずじゃないでしょうか?

TPPなども、やっちゃえば良いと思うのですが、如何なもんでしょう?

個人的な考えでは、「働かざるもの食うべからず」で、一生懸命頑張った人が裕福になり、努力をしない、もしくは(冷たい言い方をすれば)時代に乗り遅れてしまった人々は貧しくなるような世の中が正常だと思います。人間は原始の時代より、そのような生存競争を繰り広げてきたはずです。いつまで経っても金持ちいじめと低所得層へのバラマキという社会主義的な政策ばかりやっていると、国は衰退していくと思います。

税制ですが、「雇用拡大」を旗印とするならば、法人税減税は理に適っていると思います。ただ、「定年退職を65歳まで延長するくせに、若い人をどんどん雇え!」というのは、一度も経営にタッチしたことのない人がいいそうな妄言でございます。辞めて行く人がいなければ、次を雇えません。民主党らしい、八方美人で非現実的な論法ですね。

今、イギリスでは税制の改革で大混乱が起こっているようですが、日本も本気でプライマリーバランスを取るつもりなら、あれぐらいのことをしなければならないんじゃないでしょうか。個人的には、政治家は、自らをまず犠牲にして、議員数削減、ついで、公務員にも涙も飲んでもらい、特権剥奪、日本の借金返済の目処がつくまでは給与カット、その後に民への負担を強いるのが順序と言うものでございます。

順序立ててやるならば、時間がかかります。一刻も早く、強力な保守政権をうちたてないと、ヤバいですよ。

●眼科診療

昨年秋頃より、当院のマルチカラーレーザーが古くなって、挙動が怪しくなってきたため、今年の設備投資候補の一番手は網膜光凝固装置でございます。現在、トプコン社のパスカルhttp://www.topcon.co.jp/movie_eyecare/04_j.html(←ご存知ない方は紹介動画をご参照ください)をデモ中ですが、めちゃくちゃ良いです!!パターンレーザーっちゅうのは、楽ですね〜。

マルチカラーレーザーではなく、グリーンレーザー単色という所が弱点ではありますが、当院のように白内障手術、及び硝子体手術を施行している施設では、「白内障が強ければ白内障オペ」「硝子体出血が強ければ硝子体手術」をやっちゃえば良いわけですので、それほど大きな弱点であるとは思っておりません。

勿論、現在、デモの第一弾ですので、他のレーザーを使うと印象が変わるかも知れません。また報告します。

あと、今月中にTMS5、及び新たなIOL度数計算ソフトOKULIXのデモを開始致します。これも報告しますが、楽しみにしております。そろそろ、一世を風靡したSRK/T式の時代が終焉を迎えつつあるのかも知れません。

ちょうど今日、A'社担当の方と雑談しておりましたら、世界のcatract surgery業界の流れは「レーザーphaco」の方に向かっているとのこと。勿論、ここ数年の話ではなく、10年単位で見た場合という話です。まぁ電気自動車みたいなものでしょうか。一応、この業界で飯を食べてる身としましては、こちらの方(フェムトセカンドレーザー)にもアンテナを張っておく必要がありそうです。現時点では、レーザーでやるメリットがさほどないような気もします。本当にレーザーphaco全盛の世の中になれば、白内障手術のコストは莫大なものになるような気がしますねぇ。

あと、A社が出す予定の隅角支持型のフェイキックIOLには興味津津です。これが本当に良ければ、チン氏帯が広範囲断裂している患者さんなど、IOL縫着をしなくても良くなるのではないでしょうか。治験成績は良好との噂を聞きましたので、是非使ってみたいものでございます。

またもやダラダラと長文を並べてしまいましたが、こんな感じで今年もやって行きます。本年も宜しくお願い申し上げます!