混迷を深める日本政治 by B

いやはや、自民党西田昌司議員のメガトン魚雷一発で、前原さんは轟沈してしまいましたね・・・。

西田議員は、小沢氏問題に対しても、非常に激しく突っ込んでおりました。思想的には、保守の論客・西部邁氏からかなり影響を受けており、バリバリの保守でございます。あの切れ味鋭い突っ込みは自民党では卓越しており、まさに切り込み隊長の称号に相応しい活躍でございました。(まぁ、この手のタイプが実際に大臣などになったとしても、そっちの実力は別であることを長妻氏が証明してくれましたが・・・。)

西田議員が最後の方で言っていた、「外国人参政権を推し進める民主党が、外国人から政治献金をもらっていたのは由々しき事態だ!!」との言葉。これには痺れましたね〜。まさに仰る通り!でございます。


前原誠司氏の事を、Bは非常に評価をしておりました。かつての故・中川昭一氏のように、「言うべきことはキッチリ言う」という事が出来る政治家でございました。

前原氏は、それほど裕福ではない家に生まれ、お父上が借金苦で自殺したと聞いております。京大法学部に進まれ、保守の論客として名高かった、故・高坂正堯教授のお弟子さんとして、政治家の道を志したとのこと。人間ですから欠点はありますが、考え方や生き様などは、大いに評価しております。

ただ、惜しむらくはガードが甘いですねぇ・・。あの、偽メール事件の際もそうでしたが、人が良すぎるのか、すぐに引っかかってしまうようです。塵芥にまみれざるを得ない「政治家」としては、決定的な欠陥を有しておられますね。高校時代に理系を選択し、京大法学部ではなく、どこぞの医学部に進学し、我々と同じ業界に来ていた方が前原氏にとっては幸福だったのかも知れません。

あの、西田議員の突っ込みに対しても、老獪な政治家ならば、「山科の焼肉屋さんですが、日本国籍を有しているか外国籍などは、記憶にございません。また調べて報告させて頂きます」とでも言うでしょう。そうすれば、時間も稼げ、結果的に韓国籍の方であったとしても、「故意ではなかった・・」と言い逃れできます。それをあっさり、「在日の方です」「5万円受け取りました」と認めてしまうあたりが甘いですよね〜。

小沢氏の老獪さと比べれば、まさに月とスッポンでございます。別にあれを見習えとも思いませんが。

次いで、細川厚生労働大臣のあの件です。

通達の詳細を知ったのは「1月下旬」 主婦年金救済策で細川厚労相
2011.3.7 15:52

 細川律夫厚生労働相は7日の参院予算委員会で、年金の変更届を出し忘れた専業主婦への救済策について、救済策に関する昨年12月の厚生労働省課長通達の詳細を知ったのは「今年1月下旬だった」と明らかにした。また、厚労省の栄畑潤年金局長は、課長通達について細川氏の決裁を取っていないことを明らかにした。

 細川氏は「12月は私が厚労相だった。責任は私にある」と述べた

どうやら、その救済策を決める会議が開かれていた時、忙しかったので御挨拶だけして退席したため、知らなかったとのこと。どのコメンテーターも言ってることですが、「政治主導ちゃうんかいっ!!」と思わず突っ込んでしまいますねぇ。また、厚労省の官僚が、大臣を軽んじている、もしくは恥をかかせようとしたという陰湿な一面も、仄かに伺えます。

政権担当能力」という言葉を、福田政権時代くらいから、事あるごとに耳にしますが、民主党政権は、本当に政権担当能力がないという事が露呈してしまいました。要するに、誰を取っても「器ではない」人材が国政を担っているのです。

2009年夏の総選挙時の民主党チラシを供覧致します。

政権奪取後のパロディです(【世論操作】マスコミと民主党が行った歴史に残る政権交代詐欺【大衆煽動】 - 日本が好きなだけなんだよより転載)


小沢氏主導のもと、嘘八百を並べて政権を簒奪した民主党の崩壊が始まっております。「任命責任」という言葉も最近良く耳にしますが、マスコミに踊らされて民主党に投票した国民の方々は、自らの「任命責任」を深く感じ、猛省して頂きたいと思います。

自民党ホープ小泉進次郎氏が、「政権交代は必要だったと思っている。でも政権交代後の民主党はあまりにもひどすぎる」と国会で言っておりましたが、Bも政権交代は、どこかでは必要であったと思います。ただ、前原氏、野田氏、原口氏らの松下政経塾組らが中心なら良いのですが、勢力を失いつつあった小沢氏と、同じく勢力を失いつつあった左翼が大同団結したような現在の民主党には政権を獲らせてはいけないと直感的に感じましたけどねぇ・・。

そもそも民主党のあのマニフェストが大風呂敷を広げすぎました。あれで、自らの首を絞め、死期を早めてしまいました。そう考えると、小沢氏を民主党に呼びこんだのは、最大の失敗でした。もう少し時間がかかったかも知れませんが、小沢氏がいない状態で、地道に政権交代に取り組んだ方が、これほどの混迷を招かなかったのかも知れません。

いやはや、小沢一郎っちゅう政治家はホンマに最悪です。

もし解散総選挙があり、自民党が再び政権を担ったとしても、ねじれ国会自体は変わらないとのこと。現在を過去になぞらえるなら、足利将軍家の後継者争いに端を発し、国益よりも私欲を優先して大乱に至った、応仁の乱〜戦国時代あたりを想起してしまいます。

足利将軍家の権威(ex:自民党民主党)が地に落ち、かつての配下であった守護代(ex:大阪府知事、愛知県知事、名古屋市長など)や国人衆(ex:地方議員、大阪維新の会減税日本など)が下剋上を起こしていきます。また、加賀や山城の一向一揆のような、民衆一揆が頻発し、最終的には織田信長という革命児が登場し、収束に向かっていきます。

あまり長々と、政治が混迷が続いてしまうならば、我々日本民族の精神的特徴として、「天皇親政」を望む声が出てくるかも知れませんね〜。今後数年の、言論界の流れには非常に興味があります。

いつもの結論に達してしまいますが、政治家の方々は一刻も早く、自民党民主党などの既存政党の枠を踏み越え、真の国益のために一致団結し、諸問題に当たって欲しいと思います。そういう仕事をするといって、無所属になって飛び出したルーピーの弟さんは、今、何をしているのでしょうかね??早く、政界再編を行い、安定した保守政権を樹立すべきであります。