石原都知事「天罰」発言の真意 by B

東北地方太平洋沖で巨大地震、及びそれに伴う巨大津波が発生し、甚大な被害が生じております。被災者の方々には心よりお見舞いを申し上げるとともに、まだ閉じ込められたままの方々も多数おられるとのことですので、1人でも多くの人命が救助されることを心より祈念申し上げます。そして心ならずも亡くなられた方々に対しましては心より哀悼の意を表します。

幸いBのテリトリーとする関西地方は、当日、わずかに揺れを体感する程度(実は、Bはそれさえも気付いていなかったのですが・・・)でしたので通常の日常生活を営んでおります。ただ、阪神大震災を身近に経験致しましたので、被災者の方々の労苦はしのばれます。

Bの知り合いの外科ドクターは、昨日早速、自衛隊機に乗って被災地に赴きました。こういう時、眼科医、かつ開業医は身動きがとることも出来ず、何もお力になれない無力感に苛まれてしまいますね。せめて、義援金にて貢献したいと考えております。

そう言えば、今朝の新聞でユニクロの柳井社長が個人で10億円寄付したとのこと。なかなか出来る事ではないですよ。男を上げましたね。

また、福島原発の件ですが、小生の義理の妹が1歳未満の幼子(私にとっては姪にあたります)とともに原発から100Km程の那須塩原市に住んでおります。放射線漏れは確実な状況ではありますし、風向き次第では、放射線による被害が出ないとは誰も言いきれません。

武田邦彦教授のブログhttp://takedanet.com/2011/03/post_7f3d.htmlから勝手に拝借した、新燃岳噴火の際の噴火並びに灰の衛星写真を供覧します。


目に見えない放射線物質も噴煙と同様の動きをとるそうですから、風向きによっては100kmなんてすぐに到達してしまうことは明白でございます。

また、現時点では「人体に対する被害はない模様」となっておりますが、またマグニチュード7クラスの余震が直撃した場合はどうなるか誰も予想できません。「自分の身は(政府ではなく)自分で守る」という自然界の掟に従えば、特に幼いお子様がいるご家庭では、なるべく避難させた方が無難ではないかと考えております。

という訳で、義理の妹及び姪は関西に召還することにいたしました。勿論、旦那さんは那須塩原で勤務中です。男は歯をくいしばってでも職場を離れるわけにはいきませんので。

また、今朝の新聞で石原東京都知事の失言が報じられておりましたね〜。

読売新聞) 2011年03月15日 06時18分

東京都の石原慎太郎知事(78)は14日、東日本巨大地震に関連し、「津波をうまく利用して『我欲』を洗い落とす必要がある」「これはやっぱり天罰」などと述べた。

 石原知事は同日午後、都内で「震災に対する日本国民の対応をどう見るか」と報道陣に問われ、「スーパーになだれ込んで強奪するとかそういうバカな現象は、日本人に限って起こらない」などとした。さらに親が亡くなったことを長年隠し年金を不正受給していた高齢者所在不明問題に言及し、「日本人のアイデンティティーは我欲になった。政治もポピュリズムでやっている。津波をうまく利用してだね、我欲を1回洗い落とす必要があるね。積年たまった日本人の心のアカをね。これはやっぱり天罰だと思う」と語り、「被災者の方々はかわいそうですよ」と続けた。

 その後の記者会見で「『天罰』は不謹慎では」と質問が相次いだが、石原知事は「被災した方には非常に耳障りな言葉に聞こえるかもしれませんが、と言葉を添えている」とした。

その後、既にこの発言を撤回し謝罪したそうですが、石原都知事の言わんとしている意味は、Bにはよくわかります。

ちなみに、Bが3/12午前0時過ぎに、地震の被害に驚嘆する友人からのメールに、

「日本の神様の怒りや。
総理大臣までもが外国人から金をもらって、日本国を売ろうとしてたから、つい
に鉄槌が下ったのでしょう。
日本国民としては、各々、出来る限りの支援をしよう。」

と返信しておりました・・。Bが政治家になった暁には、暴言失言ですぐに失脚してしまいそうですね・・。

しかしながら、石原都知事の気持ちも代弁させてください。

これは日本人の「神道」に根ざした極々自然な心境でございます。以下にウィキペディアの「神」の項目より抜粋致します。

古代の日本人は、山、川、巨石、巨木、動物、植物などといった自然物、火、雨、風、雷などといった自然現象の中に、神々しい「何か」を感じ取った。この感覚は今日でも神道の根本として残るものであり、小泉八雲はこれを「神道の感覚」と呼んでいる。自然は人々に恩恵をもたらすとともに、時には人に危害を及ぼす。古代人はこれを神々しい「何か」の怒り(祟り)と考え、怒りを鎮め、恵みを与えてくれるよう願い、それを崇敬するようになった。これが後に「カミ(神)」と呼ばれるようになる。

また、日本人ならずとも旧約聖書のヤハフェ(エホバ)神が人類に対する怒りを表現し大洪水を起こした「ノアの箱舟」の逸話はあまりにも有名でございます。 

自分の力ではどうにもならない自然の猛威を眼前にすると、大自然に神を投影してしまうのは、人間の自然な感情といえます。

マスコミ、及びネット上では、前々から石原都知事の言動に関して面白く思っていなかった(おそらく)左翼方面の方々から、「実際に被災した方々の気持ちを考えているのか!!」「頭悪いんじゃない??被災者を目の前にして、そういうことが言えるのか!!」などという見当違いな非難が轟々としておりますが、Bとしてはあながち間違いではない発言であると感じております。

森首相時代の「日本は神の国」発言での、マスコミ及び国民大多数の非難轟々バッシングの時にも感じましたが、言葉の奥にある深遠な意図を汲み取る能力に欠けている人々の方が、反省も出来ず、進歩もないような気がしますがねぇ。

とは言え、我々日本国民は仲間割れをしている余裕などありません。


バブル崩壊阪神大震災地下鉄サリン事件など、平成に入ってからは暗い話題がほとんどでございました。言うまでもなく、今回の東北地方太平洋沖大地震も、関東大震災大東亜戦争敗北に匹敵する未曾有の国難でございます。今回の地震を機に、日本国民が一つになって復興に立ち上がるべきでございます。

石原都知事の発言の真意は「今回の国難を機に、最近の日本人自らのあり方を反省し、心機一転、新たな一歩を踏み出そうではないか」といった所ではないかと推察いたします。

またこういう国難に遭った時こそ、日本人の底力が最大限発揮されると信じております。お互い力を合わせて、被災者及び犠牲者の為、そして日本の為に頑張りましょう!!