眼科手術における感染対策について その壱 by B

昨日の報道では、東北地方太平洋沖地震の死者・行方不明者が2万8343人に達するとのこと。今後もますます増えていきそうです。

福島第一原発の事故も、収束する素振りは全くありません。政府の発表は全く、大東亜戦争時の「大本営発表」を見ているがごときでございます。ひたすら、「自分たちが精一杯努力している」とアピールすることに熱心であり、「国民に不安を与えまい」と情報を小出しにし、ひたすら「ただちに人間の健康に与える影響はない模様」などと、まるで他人事のようなことを言っております。

今回の惨事は、涙なくして語れない事例がそれこそ星の数ほどありますが、原発付近で農業、畜産業、漁業を営んでおられた方々の苦労、小さなお子様を持たれているご両親の絶望感などを想像すると、本当に気の毒でたまりません。

老婆心ながら、小さなお子様を持たれているご家庭の方々は、可能であれば、他の地域に転居することも考えた方が良いと考えます。我々、医療業界人には「C型肝炎」がそうでしたが、「現時点で安全だ」と言われていても、後世になって「全くそうではなかった」と判明する事例は数多くございます。故郷を離れず、故郷復興の為に頑張るのも、一つの立派な人生ではありますが、少なくとも国やマスコミが「安全だ」と言うプロパガンダを鵜呑みにして判断するべきではなく、自分自身が熟慮の上、覚悟を決めて選択されるべきであると考えます。


正直、原発賛成派だったBですが、さすがにこの惨事を目の当たりにすると、原発以外の選択肢を探すべきではないかとも思ってしまいます。ここは思案のしどころですね。原発から撤退するか、この惨事をバネにして、更に安全な原発を追求するか・・・。

海水からウランを抽出する技術が冗談抜きで具体化しつつある現在の日本では(ご覧ください→http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20101208/217470/)やっぱり後者ですかねぇ。

また別の機会に書きたいと、前々から温めているネタがあるのですが、日本は世界有数の海洋国家であり、海洋及び海底資源の抽出技術を追求すれば、22世紀には資源大国の一つに数えられている可能性が大でございます。尖閣諸島付近には膨大な量のメタンハイドレートが眠っております。

これを機に「原発反対!!」と勇ましく言うことはた易いことでございますが、実際に日本人が必要とする膨大な量の電力をどうやって賄っていくのか・・。近未来のエネルギーをどうするのかについて、政治家は明示する必要がありますね。Bが有能と評価する韓国の李明博大統領は「それでも韓国は原発でいく」と早くも述べたらしいですが、さすがですね。

因みに、直接、今回の惨事には結びついているわけではございませんが、自民党政権時代に麻生総理が盛り込んだ「原発安全対策予算」が、民主党政権で今売り出し中の枝野氏に昨年、思いっきり仕分けられてしまっております。大多数の国民は知らないでしょうが。

小沢氏・ルーピー嘘八百並べて政権交代し、大マスコミはこぞって拍手喝采を送っておりましたが、「政権が交代すれば、じゃんじゃんお金が出てくる!」と言っていたのは、このような「いつくるかわからないものに対する備え」を省くことだったわけでございます。「国民の生活が第一」とか言っておりましたが、皆、見事に騙されましたね。


「ひきこもり」と産経新聞に揶揄された、現在の管総理は、どうやら精神錯乱状態に陥っているようでございます。中華人民共和国・国務院直属の中国外文出版発行事業局が管理・運営するニュースサイト、チャイナネット(中国網)に記事として出ております。→菅首相が情緒不安定に 突然号泣することも

東京電力も社長が出ずに、副社長ばかりが矢面に立っておりますが、社長は体調を崩しているとのこと・・。なんとも情けない限りでございます・・・。


またもや前置きが長くなりましたが、そろそろ本題に入りたいと思います!

小生の大学同級生に術後感染、及び感染予防を熱心に勉強しておられる先生がおられます。昨年の忘年会で彼に会った際、「一回、うちのオペ場を見て、診断して!!」と依頼したところ、快諾を得まして、先日、当院オペ日に見学に来てもらい、スタッフに対する講義&当院感染予防力の診断をしてくれました。非常に勉強になったので、報告致します。

実はBは今まで、自分の執刀では一度も術後感染症を起こした経験がなく、開業後も、自分なりに学会で聞いたことや他院に見学にいって、良いと思ったことは積極的に取り入れておりましたので、自信アリでございました。

先に結論から述べますと、

「良く今まで感染をおこさへんかったな〜。B先生はある意味、持ってるよな!!(←イチローWBCの決勝後に言った言葉)」

との事でした・・。

色々と指摘を受けましたが、ポイントは、

・オートクレーブの種類
・管腔状の構造になっている器具類の滅菌法が甘すぎる

この2点に集約されてまいります。プリオン対策に対しての指摘も受けましたね・・。

長くなってきたので、次回に詳細を述べます。