ベンチュリーフェイコ時代の到来 by B

いやはや、管直人総理を巡る、政界の動きは、最早予測不可能になってまいりましたね。

自民党の新人議員(浜田和幸参議院議員)に誘いをかけ、自民党から離党させて総務政務官に登用するなど、三国志の時代さながらの引き抜き劇をやってみせました。

浜田氏の昨日付けのブログを引用致します。

国民の皆さんへ
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国民の皆さん

私の今回の決断の真意が捻じ曲げられて伝わっているようなので、改めて、皆さんに本当のことをお伝えしたいと思います。

まず、今回の騒ぎでも分かるように、国会議員の方たちは、人の悪口を言ってはケンカばかりしていますね。

今すぐそういうケンカは止めるべきです。

党利党略や選挙のことばかり考えているのではありませんか。

そんなことより、今は、国民のことを何よりも第一に考えるべきなのです。

たしかに、民主党政権は頼りないけれど、一致協力するべきときは、敵味方などと言わないで、心を開いて協力すべきではないですか。

自民党から民主党政権に協力する人が出て、一緒に問題を乗り切るという姿勢を見せる時ではないですか。

アメリカの民主党オバマ政権では、国防長官に共和党のゲーツ氏を入れています。

党利党略ではなく、必要な時には進んで協力するという心の広さが必要だと思います。

菅政権から枝野官房長官を通じて力を貸してほしいと頼まれた時は、最初は大変驚きました。

しかし、厳しい批判をしてきた私への協力要請は、事態の急を感じました。

そこで私は、自民党の幹部の方々に、「自民党の籍を離れずに、今の内閣に手伝いに行かせて頂けませんか。」と申し出ました。

でも、頭から否定されました。

今本当にやるべきは、国民のことを思い、今すぐ一致団結して国会をスムーズに運営させ、震災復興を図ることです。

もう3か月も経っているので、これ以上一分一秒たりとも無駄にできません。

しかし、自民党民主党とも、被災者のことよりも党利党略を優先させていたのが実態です。

昨日の私のことをきっかけに、自民党民主党の連携がぶち壊されたと言っていますが、そんなことはあり得ません。

このまま菅総理の退陣を待っていたら、また1か月2か月が無駄に過ぎていくでしょう。

今どれほどの国難であることを分かっているのか、今の国会議員の皆さんに問いたいところです。

私が、復興の中でも国際的・対外的な対応の遅れにどれほどハラハラし、心を痛めていたか皆さんはご存知ですか。

政府の対応に業を煮やして、私のところに直接問い合わせがたくさん来ているのも事実です。

ですから、今すぐ国家国民のためにしたい仕事が山ほどあります。

私の力を使って、日本が少しでも良い方向に進むと確信して、死に物狂いでやる気でいます。

人を誹謗中傷して、おとしめることが国会議員の仕事ではありません。

古き良き時代から続いてきた日本人の「和を以て貴しと為す」という言葉を思い出して下さい

との事です。これを読んでいると、現在の状況は、幕末の動乱時期に相似しておりますね。

即ち、徳川宗家と雄藩との連立内閣で国難を乗り切ろうとした「公武合体派」と、徳川幕府を打倒し新たな政権樹立を目指す「倒幕派」との勢力争いでございます。

言うまでもなく、浜田氏は「公武合体派」、今風に言いかえると「大連立派」ですが、B的には、所詮、大連立をしても民主党の延命に手を貸すだけで、憲法改正までを見越した、日本の根本からの再生には寄与しないと考えておりますので、とことん「倒幕」、すなわち、「民主党政権打倒」で動くのが良いと考えております。

浜田氏の言う事もわからんではないですが、トップがダメならば、いくら周りに人材が揃っていても、上手く機能しないと思います。まずは、管総理を引きずりおろさねばなりません。

また、よしんば、管総理に人徳・人望があり、彼の人柄に惹かれて、もしくは、かつてのご恩に報いるべく義理人情で・・という理由であれば、この離党劇はありかな〜とも思いますが、自分の中での独りよがりの考えによって、組織を鞍替えしておりますので、おそらく、この浜田氏という政治家は、今回の所業でアンチ勢力も作りだしてしまいました。政治家としては大勢しないと思います。元々、保守系の評論家だったのですが、評論家稼業の方がお似合いでしたね。

さて、本題に入ります。

先日、中州、もといっ!、福岡で開催されたJSCRSに出席してまいりました。

この学会は、一番真面目に勉強する会であります。今回もB的には、精一杯真面目に聞いてまいりました。

色々、聞いていた所、かつての「bimanual vs coaxial」のような対決はすっかり今は昔の話となっており、coaxialで、より小切開創を追及すると言う流れになっておりますね。1mm未満の創口から挿入出来るIOLが登場した暁にはbimanualブームが再燃するかも知れませんが、ここ数年はなさそうです。

また、何年後かは断言出来ませんが、確実に「レーザーフェイコの時代」が到来しそうです。これが登場すると、眼科手術開業医のあり方が、一変する可能性が高くなります。要チェックでございます。

今回の学会では、(B的には予想された事ですが)B社星野号の評価がかなり高くなっていることを実感致しました。

Bのデモ時には試していなかったのですが、B社が1.8mm創口から挿入出来るチップを出しており、それを使用したベンチュリーフェイコが、滅茶苦茶良いそうです。

そのチップ(C-MICS)は、口径が0.9mmと、通常角膜2.4mm創に使用する20Gチップよりも少し大きいくらいですが、フレアになっている分、1.8mmでも挿入可能との事。スリーブの内になる、細い口径は0.5mmだそうですから、硬い核ではチップの詰まりが不安ではあるものの、普通の核ではベンチュリーの特性を生かし、ハイバキュームでアグレッシブなオペが出来ることでしょう。この極小切開用チップと、星野号の特徴であるマイクロメッシュフィルターを組み合わせたコンビが、現時点では、効率では、最強のフェイコマシーンと感じました。

学会場で、尊敬する福山市のM先生とお会いし、雑談しておりましたら、「フェイコを1台しか持たないならA'社サイン号、2台持つなら、2台目は星野号」とのこと。「星野号なら、red starになったような気分で手術出来る!!」とのことでございました。因みに、設定はベンチュリーなのに450mmHgでやっておられるとのこと。マイクロメッシュフィルターの貢献はあるにせよ、さすが日本屈指のハイバキュームサージャンでございます。

「そんなに良いなら何故2台目なのか?」

との疑問が出てまいりますが、立ち話なので、聞けずじまいでした。個人的には先ほど述べたように、フレア型のチップなので、brown catなどでの核詰まりの危険性がやや高いのではと推察致しました。

また、学会から、帰ってからですが、A'社サイン号も21Gチップが販売されることになり、早速、デモという形で使わせて頂きました。

評価は、非常に高いです!!

また、時間がある時に、動画を供覧したいと思いますが、Bが夢想していた「ベンチュリーフェイコ時代の到来」がようやくやってきたと実感致しました。

A'社21Gチップの口径は、B社のC-MICSに比べて細いですが、ストレートチップである分、核詰まりの危険性はかなり低いはずです。(まだスーパーハードの核では試しておりませんが)

本格発売を待って、21Gチップをメインチップに採用し、今後は、角膜2.2mm切開を標準としてオペをやっていくつもりでございます。

またこうなると、A社が近いうちに出して来る新しいマシーン、「男汁搭載のベンチュリーフェイコ」が俄然、注目されますね。

今の時期にマシン買い変えを予定されておられる先生方は、このマシンの出来を見るまではなかなか決めきれないかも知れませんね〜。

まぁ、B的には、A'社サイン号に全く不満はなく、ご機嫌で使用しております。特に、まだチョロっとしか試しておりませんが、21Gチップでのオペは、非常に気に入っております。

これまで、ベンチュリーフェイコの称賛ばかりしてまいりましたが、次回は新世代ベンチュリーフェイコの弱点についても触れてみようと思います。