被災地への旅 by B

早くも11月半ばに差し掛かってまいりました。今年もあと、1か月半程度ということで、毎年のことながら、年月の経る早さを痛感する今日この頃でございます。

この11月3日〜5日まで、長男と二人で、津波で被害を受けた被災地へ行ってまいりました。

もともと、この期間は、昨年も行った韓国旅行の為に空けておいたのですが事情により延期となったので、思い立って、長男の学校を休ませ、行った次第でございます。

飛行機で仙台まで行き、そこからはレンタカーを借りてグルっと回ってまいりました。

「復興が遅れている」と言われておりますが、実際に現地を見てみると、ホンマに遅れてます。まだ、あのまんまでございました。

仙台空港からレンタカーで走り出すと、すぐにガレキの山でございます。その後、石巻南三陸町気仙沼と行きましたが、海岸部は壊滅的と言っていい被害でございました。

地形により大きな差があり、湾の外側は比較的被害が少なく、湾の中心部は津波が押し寄せてくるため、すべてが流されております。宿泊した南三陸町のホテルは、海に面していて「海の臨める露天風呂」がウリなのですが、存外きれいで快適でした。しかし、そこから車で数十秒走れば、全く別の光景が広がっております。

船と車が激突している姿は、津波被害の象徴としてわかりやすいので、同様の画像、もしくは映像はよく目にされていると思いますが、現地に行くと、至る所に同様の光景が広がっておりますねぇ。

復興支援の為、被災地にたっぷりお金を落として帰ろうと息巻いていたのですが、店もまだ営業再開できていないため、お金を使うところもございませんでした・・・。復興支援もへったくれもなかったです・・・。

TUTAYA」や「オートバックス」や「AEON」など、日本の道路沿い、どこにでもある大手チェーン店は資金力があるため、すぐに営業再開できますが、個人営業店舗は厳しいですねぇ。せっかく遠路はるばる来たのに、TUTAYAで大量のお金を落とす気になれるわけもなく、すごすごと仙台に戻りました。

気仙沼まで行った後は、山側のルートを通って仙台まで戻りました。山側は、当然津波被害とは関係がないので、日本秋に相応しい、美しい風景が広がっておりました。

一方の仙台市は、空前の好景気に湧いている印象です。結局、B父子も仙台で、ずんだ餅を食べ、牛タンを食べ、お土産物を購入したわけですが、町は非常に賑わっておりました。

2泊3日の旅でございましたが、韓国で酒を浴びるように飲んで、カジノや南大門の市場をぶらついているよりは、遥かに為になる旅行でした。息子も生の現場を見て、感じるところがあったかと思いますが、結構、冷静なもんで、横で漫画を熟読している姿を見ると、「こいつ大丈夫かいな・・・」と、父として一抹の不安も感じました〜。


「復興が遅れている!」と巷では言われておりますが、確かにメチャクチャ遅れております。

民主党政権が悪いのか、範囲が広すぎるために、誰がやってもそうなるのかはわかりませんが、被災地目線で見ると、「TPPなんか、どっちゃでもええから、早くなんとかしてくれ!」と思うでしょうね。

野田総理は、マスコミへの露出を極端に少なくして、ガンガンにガードを固めて政権運営に邁進している印象ですが、さすがにもうちょっと、国民を鼓舞する言動があっても良いのではないでしょうか??

パフォーマンスが過ぎれば叩かれますし、しなければしないで「優柔不断で、人の顔色ばかり見て・・・」と叩かれますので、なんとも大衆の心は難しいわけですが、国民に「良し!頑張ろう!!」と思わせるようなパフォーマンスはしても良いと思います。

どうせ、野田総理が、民主党の最後の総理大臣となるでしょう。誰がどう考えても、もう一回総選挙をして、嘘つきの民主党過半数を取ることは考えられません。現在、野田首相はその辺のことも考え、公明党にすりよっているようです。個人的には、自民党が真の保守政党として返り咲くためには、公明党との選挙協力は解消した方が良いので、むしろ民公が協力し合う体制になってほしいくらいです。

公明党は、さも自分たちが貧しい人の味方であるかのように、偉そうに美辞麗句を並べますが、本当に復興を願うなら、「宗教法人への課税」を推進すべきではないでしょうか。幸福の科学にしても、創価学会にしても、会員の数の多さに比べて、教団の持っているお金の額は常識を超えております。異常でございます。そのお金で政治勢力を作成し、国政に参加するのは、どう考えても腑に落ちないです。政治に参加しなくても、美術品を買い漁って美術館を作ったり、新興宗教は金の力で、やりたい放題やっております。復興のため、「宗教法人への課税法案」を公明党自身が出してくるならば、「さすが!」と認めてあげますが。

何かをやろうとすれば必ず利害が対立することもありますので、永田町で法案審議とかダラダラやっているようでは、話が前にすすみません。

みんなが口を揃えていうことですが、ここは強大な権限を持った復興庁を作成し、そこで一気呵成に話を進めてしまわないとダメですね。独裁的な権限を持った人がガンガン進めていかないと・・。この話も、地震直後からありましたが、いまだに民・自・公で話し合いを続けており、国会で「どのくらいの権限を持たせるか?」を、喧々諤々やってる最中です。ダメだこりゃ・・・。

ねじれ国会のさなかに、あの地震津波が起こってしまったことが、日本国にとって、最大の不幸だったといえるでしょう。小泉政権時代ならば、もっとスムーズにやっていたでしょうね。

まさに、現在の日本政治は暗黒時代でございます。この停滞を打破できるかという意味では、今度の大阪市長選は、非常に注目しております!

非常時には「有能な人物の半独裁状態」の方が、民衆の利益に適います。B的には、当然のことながら、断然、橋本氏を応援しております。

国政を見ていれば、皆、気づいているとは思うのですが、「話合い」は江戸時代の農村や、戦後冷戦時代など、平和な時代に最も効果を発揮する手段であり、非常時には向きません。

戦後リベラル教育を施されてきた、日本人は「独裁」という言葉に弱いので、一抹の不安はありますが、ここで、大阪市民が橋下氏を再び選ぶようならば、国政にも地殻変動が及ぶのではと期待しております。

次回は、眼科手術ネタで行きます〜。