角膜2.2mm切開による水晶体再建術 by B

ここ最近、めっきり冷え込んでまいりましたね〜。なんとなく、朝が起きづらくなりました・・。皆様方は如何お過ごしでしょうか?

【中古車(Audi A5)購入】
B家のファミリーカーはベンツのワゴンですが、セカンドカー(自分用)としては、ボルボV70に乗っておりました。

そのボルボが早いもので10年選手となり、駐車中に誰かにぶつけられたのか、運転席ドアの調子が悪くなり、外からは開きますが、中からは開かないという老衰っぷり。更に、どこがどうおかしくなったのかわかりませんが、サイドミラー開閉ボタンを押すと、右が開けば左は閉じ、左が開けば右が閉じるという完全テレコ状態になってしまい、仕方ないので、手動でサイドミラーを開けていた次第でございます。

税理士さんからは、減価償却で使えるので、数年前から買い替えを勧められておりましたが、完全にサンデードライバーなので、あまり必要性も感じず、そのままとなっておりました。

今回、さすがに老衰が目立ってきたので、車検に出さずに、車を乗りかえることにいたしました。

税理士さんに聞くと、「2〜3年落ちくらいの中古車が、償却率が良いため、税務上は最もよい。償却期間が過ぎれば、また売り出せる人気車種なら尚よい」とのことでしたので、ディーラーに希望を伝えておきましたところ、2010年発売モデルのAudiがネットワークにかかったわけでございます。

Bは車の世界に疎いのですが、今、Audiの人気が高いそうですね〜。年式でいうと2年落ちということになるそうですが、4百ウン十万円で購入し、償却期間が済んでも、150万円くらいで売却見込みとのことでございます。なんだか、世の中の仕組みが少しわかったような気がします。車好きの方は、経費で落とし、人気があるうちに素早く手放すことによって、高く売り、それを軍資金にして、新たな車に乗り換えておられたのですね〜。あまり興味がなかったので、今まで考えたこともなかったのでした・・。

乗ってみると、今までのファミリーカーとは違い、加速が凄いですね!内装もかっこいいですし、特に夜はコックピットのような雰囲気を醸し出していて、非常に気に入りました!というわけで、最近、ご機嫌に乗っております〜。

【IOL&RS誌「白内障手術よもやま話」の波紋】

皆様、IOL&RS誌の最新号はご覧になられましたでしょうか?

その中で私が最も楽しみにしている誌面である、「白内障手術よもやま話」で、白内障手術界のカリスマM先生が以下のようなことを書いておられました。

(著名な学会誌でございますので、このブログの読者の先生らも読んでおられる可能性が高いと思いますので、ここは、そのまま書かせてもらいます。)

某X社、某学会に自浄作用は・・??

白い巨塔の最後の文章、「医療は神の祈りである・・・」。私達はすべての手術を、患者の生ある限りその効果が可及的に永く保証できるよう、充分な科学的データと自己の最大限良心に基づいて行わなくてはなりません。ですが、本当にそのとおりのことが行われているでしょうか??敢えてこれ以上のことは書きませんし、書けません。自分に跳ね返ってくると、私自身はおろか周囲のすべてのものも家族もすべてもう二度と立ち上がれなくなって大変ですから。まだ今の時代は普通の事を普通に言えるほど成熟してはいませんし安全でもありませんので。読者の先生方の御賢察と御英断をどうぞよろしくお願いいたします。何のことかわからなかった先生がおられたら、私はとても悲しいです。
以下、略

うむむ!!非常にヘビーな内容でございました。M先生を悲しませて申し訳ないのですが、Bは「何のことかわからなかった先生」のうちの一人でございます・・。

先日、大学の先輩Drとホルモン焼きを食べに行きましたが、皆、この文章を読んではおられましたが、「何のことやら・・」と首を傾げておりました。ただ、波紋を呼んでいるのは間違いないですし、M先生のよもやま話の題名サブタイトルが、「人の口に戸はたてられない」とのことですので、M先生は、このネット社会で拡散されることも計算のうちに入っているのではと推察いたした次第でございます。(深読みしすぎかもしれませんが)

このブログは匿名性を利した、ぶっちゃけトークが持ち味でございます。

これについて、ご存じの先生がおられましたら、是非是非教えてくださいませ!

素直に考えると、「某X社の商品に対して、データーを改竄し、より良い商品になるように学会で発表し、学会も某社から利益を得ている・・」ということになるのでしょうか?

IOL関連か、マシン関連かどちらかでしょうね。

でも、臨床医なら皆そうだと思いますが、学会発表の内容は、「ええことばっかり言ってるな〜。」「実際はトラブルもあったんちゃうの〜?」と感じており、自分が患者さんに施す際には、飽くまでも自分の感触、もしくは、信頼できる先生から聞いたことを参考にするため、患者さんに実害はないものと信じております。

しかし、学会自体が嘘のデータを流すのは、シャレにならないですねぇ。気になって仕方がないっす!!最近の新しい出物とすれば、緑内障の眼内ドレーンに関することとかでしょうか??

【A'社21Gチップ使用による角膜2.2mm切開水晶体再建術】

この度、A'社から21Gチップが正式に発売となり、当院ではメインで使用しております。それに伴い、2.2mm角膜創を標準切開創としております。

一番大きなメリットは、このブログでは再三言っておりますが、チップ径が小さくなったことにより、ベンチュリーポンプ使用時のバキュームを高く設定できるため、あまり固くない核では、非常に効率の良い手術が出来ることだと思います。

最初はイチビッて(関西弁で調子に乗るの意)、350mmHgの設定でやっておりましたが、やはり、このバキュームだとサージが気になります。破嚢までしなくとも、核片をたいらげた際、眼球がグンっと虚脱しますので、点眼麻酔でやっていると、虹彩根部が引っ張られて痛みの原因にならないか、やや不安であります。というわけで、最近は270mmHgくらいの設定でやっております。

手術時間は、正直、短くなったとは言えません。

むしろ、最後の創の閉鎖の際に、ハイドレーションをやっている時間が延びているような気がいたします。

IOLは、A社IQもしくはH社iMicsを入れておりますが、創が狭くなった分、IOL挿入時に創に負荷がより強くかかっていると推察できます。IQはカウンターを当てて挿入しますが、挿入前にしっかりと眼内に粘弾性物質をいれて、眼圧を高めておかないと、挿入時に眼球がひしゃげてしまい、結果、失敗することがありますので、やや最近は緊張しながら挿入しております。ただ、iMicsに関しては2.2mmなら楽勝で挿入できます

Bの分析では、IOL挿入よりも、むしろ、エリプスによる「楕円振動」が創に負荷をかけているような気がいたします。

20Gチップ時代にはそれほど気にならなかったのですが、21Gチップでフェイコをしていると、A社男汁の時のような、ミストが角膜切開創あたりで発生していることが多いです。硝子体のように23Gや25Gの世界ではないので、それほど気にしなくても良いのかも知れませんが、チップが細くなった分、より剛性が落ちるはずですので、エリプスの、特に横系振動に対して、想像以上にチップが動いているのかも知れませんね。

現在、ベンチュリー時のフェイコは、ホワイトスターを使用せず、6msecのマイクロパルスを使用しておりますが、少し設定をいじってみようかなとも思っております。試しに、従来の縦振動だけで一回やってみても良いかも知れませんね。

ベンチュリーポンプは、閉塞していない限り、常に一定の流量で核を引き込んでまいりますので、等間隔で一定の超音波が発生しているマイクロパルス設定の方が良いような気がしております。ホワイトスターの設定も試してはみましたが、フェイコの休み時間が多いので、その間にむしろ、核片がチップから離れていってしまうイメージでございました。ボトル高が高すぎるのかも知れませんね。

21Gに関しては、まだまだ「これだっ!!」という設定に出会っていないのが現実でございます。また、色々やってみて、良い設定に巡り合えましたら、報告いたします!

本日は以上でございます〜。