サイン号の使い方について by B

いや〜、フェニレフリンミニムス使用例の動画を公開しようと四苦八苦しております・・・。

DVDに保存したVOBファイルをWindowsムービーメーカーで編集しようとしておるのですが、上手く行きませぬ!!!昨日から多大な時間を浪費しております!半泣きです!!発狂しそうです!!

ネットで色々調べて、「拡張子をVOBからmpegに変更すればよい」という事はわかったのですが、「名前の変更」だけで拡張子変更をしても結果は一緒でございました・・・。IFISかつBの下手糞なオペで核がお皿になって時間がかかった症例なので、結構オペ時間が長く、編集して短くしないと投稿出来ませぬ。やっぱり、動画編集ソフトを購入せねばならないのですかね・・・。

どなたかメカに詳しい方がおられましたら、やり方をお教えくださいませ。

かつて動画を投稿したときには、「TMPGEnc Authoring Works」という編集ソフトを駆使していたような気がしますが、今は昔・・・、パソコンも変わってそのソフトも行方不明です。編集しやすいお勧めソフトがあればご教示くださいませ。

その繋ぎに・・と言っては失礼ですが、僻地眼科医先生からサイン号(シグネチャー)についてのご質問がございましたので、それに応える形で今回のブログとさせて頂きまする。m(_ _)m

突然ですが、シグネチャーをデモで使っていましたが
インフィニティーに比べ破砕効率が随分悪く、前房も不安定で
イライラしています。設定値を変えれば良い機械なのでしょうか?

B先生はお使いのようですがもしよろしければ御教示をお願い申し上げます。破砕効率が悪くてイライラしていますし、ベンチュリーは二手法で左手チョッパーを使えれば特に便利だとも正直思いません。(前房が不安定になるのが気にかかっています。)

破砕効率に関しては、確かに無限号(インフィニティ)より落ちるかもしれません。しかし、前房安定性は凄く良いと思います。

もし、不安定ならば、チップ&スリーブと切開創のバランスが悪い、すなわち、創から灌流液が漏れているのではないでしょうか??

Bの場合は角膜切開で2.5mm弧状ブレード、普通の直線ブレードなら2.4mm切開で、20Gストレートチップ&黄色いスリーブを使用しております。この組み合わせは2.65mm切開くらいでちょうどくらいの創幅ですので、2.5弧状もしくは2.4直線ならば非常にwatertightとなり前房安定性はバッチリです。ただ、チップを前房内に挿入する際に、やや抵抗アリ、スリーブがへたってくると、グリグリとチップを回転させながらいれないといけないので、そこが煩わしいと言えば煩わしいです。

ぺリスタルティックポンプ使用時はバキューム380mmHgで吸引流量40cm/minですから、そこそこハイバキュームでやっておりますが、前房不安定さは感じませんけどねぇ・・。

破砕効率に関しましては、かつてのブログでも書きましたが、「エリプス×パルスモード(ホワイトスター)設定」は結構効率悪く感じます。エリプスハンドピースならばむしろ古典的な連続モードでされた方が良いかと思います。B流は、核硬度によって、パワーを替えます。これも既報の通りです。

ベンチュリーポンプに関しては、サイン号の醍醐味とBは考えておりますが、ベンチュリーはバキューム設定値によりますが、ベンチュリーの良さ(じっとしていてもグングンと寄ってくる)を体感しようと思えば、自ずとパワフルな吸引流量になりますので、2手法はお勧めできません。

つまり、チョッパーを挿入しているサイドポートからの灌流液の漏出が、前房不安定さを助長することになります。

ベンチュリーは、核分割が終了し、出来れば「核が1〜2片+エピヌクレアス残存」という状況で最高に力を発揮できます。フットスイッチでペリスタ→ベンチュリーを切り替える前にチョッパーを抜き、フェイコチップだけの状態で前房のど真ん中でじっとしてフットスイッチを踏んでいれば残存核、引き続いてエピヌクレアスが自動的にチップによってまいります。最後にエピヌクレアスを吸引する際は、念のためフットスイッチをポンピング気味にして後嚢を傷つけないように気を付けております。

個人的には、このベンチュリーポンプで何度救われたかわかりません。真価を発揮するのは、ハイドロが甘く、エピヌクレアスが嚢から中々引きはがせないような状況です。ぺリスタならチップを近づけて勝負に出るか、諦めてIAでクニクニチマチマと粘り強く吸引せねばならない所ですが、ベンチュリーならば少しでもとっかかりが出来れば(そのとっかかりを作成する際には、少しだけ勝負せねばなりませんが)硬いエピヌクレアスが真ん中に寄ってきて安全に処理出来ます。もう一つ。アトピーなど若い方の核の柔らかい症例でも、ハイドロさえちゃんと出来ていれば、ベンチュリーなら巨大口径IAで吸引するかのように、安全に処理できます。柔らかい核だと、ペリスタより圧倒的に有利です。

B自身はサイン号にしてから、本当に破嚢もなくなりましたし、ご機嫌に使っております。

ベンチュリーを2手法で使用するならば、フェイコチップの径を小さくすれば良いかと思います。ストレートチップでは21Gか22G、もしくは、より効率を追求するならばチップ先端外径がシャフト径より大きい、カリ高タイプのチップを使用すれば良いかと思います。

色々試してみてくださいませ!(^^)

とは言え、こういうことを提案するのがフェイコマシン営業マンですよね・・・。その営業マンの営業ひき出しが少ないのでしょうかねぇ。僻地眼科医先生をイライラさせてしまっている状況が既に良くないですねぇ。

Bは別にサイン号の営業マンではございませんので、無限号の男汁が非常にお気に入りならば、それで良いと思います!無限号も素晴らしいマシンですし、やはり、人によって使いやすい器械は違いますからね〜。

本日は以上でございます。動画編集に関する情報も募集しております。何卒よろしくお願い申し上げます。m(_ _)m