維新の会分党について by B

いや〜。油断してたら、6月が終わりそうになっておりました!!あわてて更新いたします!

まずは、書きたかった政治ネタから。

日本維新の会が分裂いたしました。橋下氏は、石原慎太郎氏よりも結の党の江田憲司氏を選択した形になりました。

橋下氏は、「大阪都構想」が八方ふさがりになり、支持率アップに繋がる喧嘩ネタの乏しい昨今において、何とかもう一度アドバルーンを打ち上げたいがために江田氏の「野党結集路線」に乗っかったのでしょう。今、自民党安倍政権が非常に安定しており次回選挙をこのままの状態で迎えたならば、惨敗を喫する可能性濃厚と判断したのだと思います。

橋下氏は、石原氏の太陽の党と合併した時、平沼赳夫氏をはじめとする保守系重鎮を煙たがり、「平沼氏らは必要ない」とマスコミの前で傲然と言い放ちました。もうその時点で今回の分裂は時間の問題でしたね・・。結果、衆参62人の勢力を誇っていた維新は、橋下新党に37人、石原新党に23人、いずれも不参加が2人と大幅に勢力を低下させました。保守系議員はこぞって石原新党に参加し、橋下新党にはリベラル系渡り鳥議員が参集するという、何とも最悪な結末になってしまいました。

橋下氏は、「維新の会の躍進は俺のお陰だ」と思っているようですが、石原氏、平沼氏をはじめとするバリバリの右寄り系議員が、Bのような保守層の受け皿になっており、保守票がかなり沢山入っていたことを忘れております。また、石原新党側の議員は地盤もしっかりしており、選挙に関しては歴戦の勇者揃いですが、橋下氏側は「ふわっとした民意」頼みの若手議員が多数を占めております。次の選挙で霧散する可能性が高いと言えましょう。石原新党側には、しっかりとポリシーを持った固定ファンがついてますので、堅実に議席数は確保し続けるはずです。断言します。橋下氏の選択は大失敗です!

橋下氏は民主党の前原氏の盛んに秋波を送っておりますが、彼らが離党をして橋下新党に参加する可能性は残念ながらほぼゼロだと思います。民主党議員は、労働組合部落解放同盟・民団らからの力強い選挙支援を受けて当選を重ねてきました。皆さんの町にも、それら左翼系団体の事務所には民主党議員のポスターが貼ってあるでしょう?これまでの長い付き合いをかなぐり捨てて、新党に参加する勇気はないと思います。現に、民主党から逃げ出した議員は一部を除いて、その後の選挙は惨敗討ち死にを繰り返しております。

そして何より、一度政権を獲った民主党の金庫には100億円クラスの金が眠っております。よって、前原氏らは、まず海江田代表を落とし、自らが権力をもう一度握った上でむしろ橋下新党の吸収合併を狙っていると思われます。民主党に取り込まれたが最後、既得権益改革は不可能です。

かくて、抜群の行動力と政治センスを持ち合わせた橋下氏の野望は露と消える可能性が濃厚となりました。Bは正直、残念でございます。

橋下氏はせっかち過ぎますねぇ。江田氏の野党結集という甘い言葉に乗るのではなく、保守をきっちりとまとめ、自民党と連立政権を組む形を目指していれば、色々実現出来ただろうに・・・。おそらく、参謀役の松井大阪府知事もBと同じ考えとみておりますので、松井氏がどのように軌道を修正しようとするか、じっくり見物させて頂きます。

アントニオ猪木氏もそうですが、一度スポットライトを浴びてしまうと、「穏忍自重」が出来なくなるようです。しばらくスポットライトが向けられなくなると、どうにも焦ってしまい、悪手をうってしまうのですね。そういえば、飛鳥涼氏も同様ですね。Bはスポットライトとは無縁の人間ですが、これはこれで他山の石とし、「穏忍自重」「焦った上での悪手うちの忌避」を肝に銘じて生きていく所存でございます。本日は以上です。