清潔介助ナースの教育 by B

本日は白内障4件。この4月から手術日を週2日にしましたが、現在のところ、白内障手術は1か月に40件前後のペースのようです。

当院のナースは全員非常勤で4名。仕事は、

・清潔介助
・オペ場の外回り(患者誘導、オートクレーブ滅菌など)
・術後説明(アイケアで術直後の眼圧を測定し、点眼や注意点を説明)
・術前後リカバリールーム詰め(ほとんどの患者さんは、術後説明を聞いたらすぐに帰ろうとするので、リカバリールームというよりは実質、術前処置室になってますが・・)

この4つをそれぞれが担当を決めて、月や曜日で変えながらやっております。

私の理想としては、全員が全ての仕事を理解し、出来ることです。

という訳で、今日は、この4月から新たに雇用した看護婦さんの、清潔介助デビュー戦でございました。

まあ結論から言いますと、やっぱり古女房(?)達との方が良いというか、かなりストレスでしたね〜。

そのナースは、近所の基幹病院のオペ場で8年間働き、しかも最後は眼科当番までやっていたという、私のような零細眼科手術開業医からすれば、バリバリのメジャーリーガーが来てくれたようなものです!年齢的には、一番若くなるし、他のナースとの折り合いを最初は若干気にしていたのですが、全く出しゃばらず、うまいことやってくれてます。当院に来てくれて本当に良かったと思っております。

しかしながら、眼科手術開業医と、研修医から部長の先生まで、たくさんの人が手術に関わる大病院とは、同じ白内障手術といっても全くテンポが違います。(手術時間が早いことを言いたいわけではなく、患者入れ替えや、術中の器具渡し、フェイコのチューニングなど諸々含めて)

顕微鏡から目を離さず、「ホイ!ホイ!ホイ!」とリズムに乗って手術をしたい所ですが、どうもそこがうまく行かなかったです。少し水が貯まりやすい人など、古女房達は、何も言わずとも外眼角部を押して視界良好にしてくれるのですが、なかなかそれも出来ずといった感じでした。

まあ初めてだから仕方がないですけどね!今月一杯は適性を見てみようと思います。(向いてなさそうなら、清潔介助はさせない方向です)

「病気になって初めて健康の有難みがわかる」と言いますが、久々に古女房の良さを再認識した一日でした。

今日、手術中に器具を渡し間違えたときなど、

「すみません」

とナースが言いましたが、これも患者さんの耳に入ると(当然入っていると思いますが・・)

「大丈夫かいな??」

と不安に思われます。

IOLのセッティングも一応最初の1例は私が見本でやり、その後任せましたが、横で見ててつい、

「こうすんねん。いや、ちゃうちゃうちゃう・・・そう、そう・・あっ、もうええ僕やるわ」

となりますと、私にしたら精一杯小声で話していても、もとの地声が大きいので、これまた患者さんの耳に入り不安感が増幅されますね〜。

当院はナースに関しても教育施設ではなく、プロの集団でありたいと願っておりますが、最初からプロフェッショナルな人はいませんので、絶対教育が必要であります。

兼ね合いが難しいですね〜。(^^;)

特定の人だけがその仕事を独占してしまうと、何となく雰囲気が悪くなりそうな気もしますし・・


このブログをご覧になられている眼科手術開業医の先生方は、オペ場ナースの教育はどのようにされてますでしょうか?